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日本の化粧品市場が2035年に535億ドル規模へ!成長を牽引する3つのトレンドとは?

市場はどこまで伸びる?日本の化粧品市場の未来予測

日本の化粧品市場の成長を後押しする主な要因は多岐にわたります。スキンケア意識の高まり、高品質な製品への需要(プレミアム化)、そしてインターネットを通じた販売(EC)の拡大が挙げられます。さらに、科学的根拠に基づいた処方や自然由来成分を活用した製品開発も、消費者の関心を集めています。

特に、以下の分野が市場拡大を牽引すると見られています。

  • スキン・サンケア製品

  • プレステージ化粧品(高級ブランド)

  • J-Beauty(日本の美容製品や美容法)

  • 男性向けグルーミング製品

  • インバウンド(訪日外国人観光客)需要の回復

  • オーガニック・サステナブル(持続可能性を考慮した)化粧品

注目すべき3つのトレンド:スキンケア、プレミアム化、そしてオンライン

スキンケア・サンケアが牽引役

日本の化粧品市場において、スキンケアおよびサンケアは最大のカテゴリーであり、今後もCAGR約4.5%で成長すると予測されています。日本では日常的に複数のスキンケア製品を使い分ける習慣が根付いており、化粧水、美容液、乳液、クリーム、UVケアなどの需要が高い状態です。高齢化によるアンチエイジング需要や、夏季の高温化に伴う紫外線対策への関心も、この分野の需要を押し上げています。

特に、単なる保湿や美白にとどまらず、科学的な根拠や機能性を重視したスキンケアが支持されています。日本の大手企業は、アンチエイジング、皮膚バリア機能、発酵由来成分、バイオテクノロジー活用成分などの研究開発を継続しており、これらの技術力が「J-Beauty」の国際的な評価を支えています。

高価格帯「プレミアム市場」が急成長

価格帯別では、ドラッグストアなどで手軽に購入できる「マス市場」が依然として大きなシェアを占める一方で、最も高い成長率を示すのは「プレミアム市場」です。プレミアム価格帯は2026年から2035年にかけてCAGR約5.7%で成長すると予測されており、市場全体の成長率を上回ると見られています。

これは、日本の消費者が価格だけでなく、ブランドの歴史、研究開発力、成分の安全性、使用感、パッケージ、そして店舗での接客体験などを総合的に評価する傾向が強まっているためと考えられます。高機能な美容液やクリームなどでは、少量でも高価格な商品が受け入れられやすく、メーカーにとっても重要なカテゴリーとなっています。

オンライン販売が市場を大きく変える

流通面では、オンライン販売が最も高い成長率を示しています。オンラインチャネルは2026年から2035年にかけてCAGR約8.0%で拡大すると予測されており、市場全体の成長を大きく上回ります。EC(電子商取引)、ブランド直販のDTC(Direct to Consumer)、越境ECなどが拡大し、特にスキンケアやプレミアム商品を中心にオンラインでの購入が一般化しています。

オンライン販売では、AIによるパーソナライゼーション(個々人に合わせた提案)、オンラインカウンセリング、バーチャル試着、定期購入などの機能が重要になっています。スマートフォンで肌質やメイクの色味を疑似体験できる技術は、オンラインでの購入障壁を下げる大きな要素となるでしょう。一方で、実際に商品を試したいというニーズも依然として高く、リアル店舗とオンラインを組み合わせたオムニチャネル戦略が成功の鍵を握ると考えられます。

オフィスのような空間で、複数の男女がテーブルを囲んで活発に話し合っている様子。飲み物や資料が置かれており、和やかな雰囲気の中で会議や打ち合わせが行われているようだ。

さらに深掘り!多様化する市場と新しい価値観

男性向け市場の拡大とユニセックス製品

性別では女性が最大の市場を占めていますが、成長性という点では男性向け市場が注目されています。若年層を中心に、洗顔、化粧水、乳液、日焼け止め、ファンデーション、フレグランス、デオドラントなどを日常的に使う男性が増加しています。肌荒れや毛穴、ニキビ、清潔感への関心が高く、女性向けと同様に機能性や成分を重視する傾向が強まる可能性があります。

また、性別を明確に分けず、機能性やシンプルなデザイン、自然な香りを重視する「ユニセックス製品」も拡大しています。ミニマル志向の消費者や若年層との相性が良く、今後は性別による分類よりも、肌質や使用目的に基づく商品分類が増えることが予想されます。

環境に配慮した「サステナビリティ」と「バイオテクノロジー」

環境意識の高まりから、サステナビリティも重要なトレンドです。多くのブランドが、詰め替え容器、再生可能・リサイクル可能な包装、オーガニック成分、低毒性・パラベンフリーなど、環境や安全性に配慮した製品開発を強化しています。日本では詰め替え文化が広く定着しているため、サステナブル化を進めやすい市場と言えるでしょう。

また、バイオテクノロジーの活用も今後の成長テーマです。発酵技術、微細藻類、皮膚科学などを応用した次世代の化粧品素材の開発が進められており、これが「J-Beauty」の競争力をさらに高めることになります。科学的根拠に基づいた安全性と有効性を両立する製品が、今後も支持を集めるでしょう。

市場の競争と企業の戦略

日本の化粧品市場では、資生堂、花王といった国内大手企業と、L’Oréal、Estée Lauderなどのグローバル企業が激しい競争を繰り広げています。加えて、ライオン、Revlon、Groupe Clarinsなども参入し、プレミアムからマスまで非常に競争が激しい市場です。

近年、大手ブランドはインバウンド需要や中国市場への依存度が高いことから、地域別需要の変動が業績に大きく影響するリスクも指摘されています。今後は、単純な売上規模の拡大よりも、ブランドポートフォリオの選別や利益率改善が重視される傾向が強まる可能性があります。市場競争では、「科学性」「ブランド力」「プレミアム感」「サステナビリティ」「デジタル体験」の組み合わせが重要になると考えられます。

レポート詳細と入手方法

今回の調査資料「化粧品の日本市場(2026年-2035年)、英文タイトル:Japan Cosmetics Market 2026-2035」は、市場規模、動向、セグメント別予測、関連企業の情報などが詳細に盛り込まれています。

レポートに関するお問い合わせやお申込みは、株式会社マーケットリサーチセンターのウェブサイトから可能です。

日本の化粧品市場は、「美しく見せるための商品市場」から、「肌科学、健康、自己表現、環境意識、デジタル体験を統合した美容市場」へと進化していくことが予測されます。今後の10年間で、科学的根拠を持つスキンケア、プレミアムブランド、AIを活用したパーソナライゼーション、環境配慮型包装、男性・ユニセックス美容が、市場構造を大きく変える主要なテーマとなることでしょう。

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