ビジネス

日本のベーカリー市場、2035年には約500億米ドル規模へ成長予測!「焼きたて感」と「プレミアム化」が鍵

日本のベーカリー市場、約500億米ドル規模へ成長の予感!

日本のベーカリー製品市場が、今後大きく成長する可能性を秘めていることが、株式会社マーケットリサーチセンターの最新レポートで明らかになりました。2025年時点の市場規模は330億8,000万米ドルと評価されており、2026年から2035年の予測期間には年平均成長率(CAGR)4.20%で拡大し、2035年にはなんと約499億2,000万米ドルに達すると見込まれています。この成長を後押しするのは、私たちの生活に密着した「食」のトレンドの変化です。

株式会社マーケットリサーチセンターのバナー画像

成長を牽引する3つのキーワード

市場成長の中心にあるのは、主に以下の3つのトレンドです。

  1. 「手軽さ」と「焼きたて感」への高まる需要 忙しい現代社会において、すぐに食べられるパンや小型の焼き菓子、食事代替となるベーカリー製品へのニーズが高まっています。特にコンビニエンスストアやスーパーマーケットが店内に焼成設備を導入し、「焼きたてパン」を提供する動きは、消費者の購買意欲を大きく刺激しています。2024年5月にはセブン‐イレブン・ジャパンが、2025年2月までに約3,000店舗へ焼きたてパン用設備を導入する方針を示したとされており、今後もこの流れは加速すると考えられます。

  2. 「プレミアム化」と「職人志向」 消費者は単に安価なパンを求めるだけでなく、素材の質、独自の風味、職人技、ブランドストーリーに価値を見出す傾向を強めています。高品質な原材料を使用したパンやペストリー、限定フレーバー、ギフト向け商品が積極的に展開され、食の体験価値が重視されています。

  3. 「健康志向」と「サステナビリティ」 機能性原料や地域食材を使った健康志向の商品が増え、食品ロス削減や原材料のアップサイクル、環境配慮型包装といったサステナビリティへの対応も消費者に強く響いています。例えば、2025年6月にはLe Grenier à Painが枝豆を使用したパンを発売した事例や、2025年3月にはSakaeya Bakeryがパンの耳などを再利用した製品を展開した事例が紹介されています。

注目の製品カテゴリと流通チャネル

製品別では、日常的な消費頻度が高いパン・ロールパンが市場の主要部分を占めます。一方、トルティーヤは2026年から2035年に年平均成長率(CAGR)5.1%と、市場平均を上回る成長が見込まれており、健康志向やヴィーガン対応、輸出向け商品開発を背景に存在感を高めています。

流通チャネルでは、オンライン販売が全チャネルの中で最も高い成長(2026~2035年にCAGR 7.8%)を予測されています。冷凍パンの定期配送やD2C(Direct to Consumer)ブランド、地域の人気ベーカリー商品の全国展開など、オンラインならではの販売モデルが市場拡大の重要な鍵となるでしょう。

主要企業の戦略と今後の展望

山崎製パン、COMO、不二家、オリエンタル酵母工業などの主要企業は、商品革新と多角化を主要戦略としています。原材料の品質向上、鮮度、風味の研究開発に投資し、小売、オンライン、輸出を組み合わせたマルチチャネル戦略を採用することで、競争の激しい市場での差別化を図っています。

日本のベーカリー市場は、日常的なパン需要に支えられた成熟市場でありながらも、「焼きたて」「高品質」「健康」「地域性」「サステナブル」「限定性」「体験価値」といった要素を組み合わせた商品・店舗戦略によって、新たな活力を得ています。特にオンライン販売の高成長と、小売店舗でのフレッシュベーカリー化は、流通構造そのものを変える可能性を秘めており、今後の動向から目が離せません。

このレポートの詳細については、株式会社マーケットリサーチセンターへお問い合わせください。

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※ 内容はリリースにより異なります。