テクマトリックス株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:矢井隆晴)は、2026年11月2日より「Quomiru v2」の販売を開始します。ソフトウェア開発における意思決定を支援するダッシュボードツール「Quomiru(クオミル)」の機能を大幅に強化した製品で、出荷開始日は2026年11月16日です。

生成AI時代の開発現場で増す「意思決定の負荷」
ソフトウェア開発の現場では、アジャイル開発の浸透に加えて生成AIの活用が進んでいます。その結果、生産性の飛躍的な向上という恩恵がもたらされる一方で、新たな課題も生まれています。コード生成の速度と量が爆発的に増え、それに伴ってテストの量や実行頻度も増大しました。そのため、プロジェクトマネージャーや品質保証担当者、開発リーダーは、かつてないほど大量のデータをもとに、迅速かつ的確な意思決定を求められています。同社は、この「意思決定の負荷増大」を、現代の開発現場における喫緊の課題と捉えています。
「Quomiru v2」は、こうした状況に対応するために進化したダッシュボードです。各担当者が役割ごとに知りたい情報を独自のボードで提示し、次に取るべきアクションを素早く決められるよう支援します。「プロジェクトが健全に進行しているか」「プロダクトやソフトウェアがリリースできる状態か」という問いに対しては、結論だけでなく根拠まで示します。さまざまなツールに分散した開発データを自動で収集し、一貫した定義の指標に集約することで、進捗・品質・リリース可否の判断を支えます。

役割ごとに用意された5つの標準ボード
Quomiru v2は、プロジェクトの分析単位である「ワークスペース」ごとに、目的の異なる5つのボードを搭載しています。利用者はそれぞれの観点から、プロジェクトの状態やリスクを確認できます。
- プロジェクト健全性:主な利用者はプロジェクトマネージャー。「プロジェクトは健全に進行しているか」を確認できます
- コード品質:主な利用者は品質保証担当者。「コードの品質水準は許容範囲か」を確認できます
- リリース可否:主な利用者はプロジェクトマネージャー/品質保証担当者。「リリースしてよいか」を確認できます
- 開発活動:主な利用者は開発リーダー。「開発活動の量と傾向はどうか」を確認できます
- 開発生産性:主な利用者はエンジニアリングマネージャー。「デリバリーパフォーマンスは改善しているか(DORA 4指標)」を確認できます
各ボードは自己完結しており、必要な詳細はそれぞれのボード内で確認できます。複数のボードを行き来して情報を組み立てる必要はありません。
結論を導く3ボードと、指標を並べる観察型の2ボード
5つのうち、プロジェクトマネージャーと品質保証担当者が日々の判断に使う3つのボードは、指標をもとにリスクや状態をスコアリングし、結論を導き出します。これにより、プロジェクトが次に取るべきアクションを決める際に役立ちます。
- プロジェクト健全性:起票されたチケットのフロー効率を0〜100のスコアで示し、「良好/要注意/危険」を提示します。あわせて、期限超過チケットの件数・内訳を第2の結論として並べて示します
- コード品質:ソースコードの単体テストや静的解析、メトリクス収集で得られた情報から、テストパス率、カバレッジ、欠陥密度、複雑度ホットスポット率、構造崩れ率を合成したスコアで、ソースコードの品質水準を提示します
- リリース可否:リリース可否の判断で重要な指標となるテストパス率、静的解析のCritical / High指摘、未解決バグ、未完了チケット、テスト実行進捗の5チェックを総合し、「リリース可(Go)/要注意(Warning)/リリース不可(No-Go)」を判定します
判定やスコアは、いずれも根拠となる情報やデータを確認できます。どのデータがスコアを押し下げているかを開示し、主要な指標からは該当するチケット・関数・テストなどの一覧へドリルダウンが可能です。さらに、RedmineやJiraなど、データ収集元のツールやシステムの該当画面へ直接移動することもできます。データが未連携・未計測の項目は実測値の「0」と区別して表示し、判断の誤りを防ぎます。
一方、開発リーダー向けの「開発活動」とエンジニアリングマネージャー向けの「開発生産性」は観察型のボードで、単一の結論は出さずに指標を並べて表示します。特に「開発生産性」では、デプロイ頻度・変更リードタイム・変更失敗率・平均修復時間のDORA 4指標を取り入れており、デリバリーパフォーマンスの傾向をモニタリングする際に役立ちます。

カスタムボードやスナップショットで現場ごとの運用にも対応
役割や組織の事情は現場によって異なるため、Quomiru v2では標準の5ボードに加え、必要なウィジェットを自由に配置したカスタムボードをワークスペースごとに作成できるようにしました。役員報告用、特定チーム用、特定リリース用など、運用に合わせたビューを利用者自身で組み立てられます。また、CSV / JSON / NDJSON / Excel形式で取り込んだ独自データからユーザー定義ウィジェットを作成でき、標準では対応していない社内独自の指標もダッシュボードに表示できます。さらに、ある時点のワークスペースの状態を凍結保存するスナップショット機能を搭載し、2つの時点を並べて差分を確認する時点間比較も可能です。フェーズ完了時の記録や、プロジェクト終了後の振り返りに活用できます。
テクマトリックスは「Quomiru v2」を、単なるデータ可視化ツールではなく、開発における意思決定の質を高めるための支援プラットフォームと位置づけています。同社は長年にわたり、組み込みからWebアプリケーションまで多種多様な開発支援ツールを提供してきました。その中で、さまざまな開発現場の顧客との対話を通じて品質向上のための知見を蓄積しており、本製品はこうした知見と顧客からのフィードバックをもとに開発されました。今後も顧客からのフィードバックを製品に反映し、生成AIの活用が進む開発現場において、スピードと品質を両立した意思決定を支援するダッシュボードとして進化させていくとしています。
- 販売開始日:2026年11月2日
- 出荷開始日:2026年11月16日
出典:テクマトリックス株式会社
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