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Oracle SE2環境のままデータ損失を1秒未満に インサイトテクノロジーが「Zero Data Loss」の提供を開始

株式会社インサイトテクノロジー(本社所在地:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:森田 俊哉)は、Oracleデータベース向けディザスタリカバリ(DR)ソリューション「Dbvisit StandbyMP」で、新オプション「Zero Data Loss(ZDL)」の提供を開始すると発表しました。データ損失リスクを大幅に低減するためのオプションです。

ZDLは、Oracle Database Standard Edition 2(SE2)環境を維持したまま、目標復旧時点(RPO)を従来の5〜15分から1秒未満へ短縮できる機能です。高額なOracle Database Enterprise Edition(EE)へ移行する必要はなく、既存の運用を変えずに、重要な業務データの復旧と事業継続を支援します。

システムが戻っても、消えたデータは戻らない

ランサムウェアなどのサイバー攻撃やシステム障害によって事業が止まる事例が近年相次いでおり、企業にとって事業継続対策の重要性が高まっています。ただし、システム自体を復旧できても、障害直前の取引データが失われていれば、業務を再開するまでに追加の時間と労力がかかります。たとえば製造業で直近5分間の生産・出荷データが失われた場合、現物とシステム上の記録を突き合わせ、抜け落ちた情報を入力し直す作業が発生する可能性があります。

従来のOracle SE2環境では、アーカイブログを一定間隔で転送する方式が一般的でした。そのため障害が起きると、直近5〜15分間のデータが失われるリスクがありました。このリスクを大幅に減らすには、高額なEEとOracle Data Guardを組み合わせるか、複雑な独自構成を導入する必要があり、コストと運用負荷が課題になっていました。こうした課題に応えるのが、今回のZDLです。

「Zero Data Loss」3つの特長

  • データ損失リスクを5〜15分から1秒未満へ:従来のアーカイブログ転送に加えて、オンラインRedoログをリアルタイムで複製する「デュアルレプリケーション技術」を採用しています。障害発生時にはスタンバイ側に保持された最新のRedoログを復旧処理に使うことで、適切な環境下でRPO 1秒未満を実現します。リアルタイム転送が途切れた場合も、従来のアーカイブログ転送によってデータ復旧を継続します。
  • Oracle EEへの移行不要で、ライセンスコストを最大約75%削減:これまでRPO 1秒未満のデータ保護には、高額なOracle EEとData Guardを組み合わせた構成を選ばざるを得ず、コストとの兼ね合いから導入を見送るケースも少なくありませんでした。ZDLはOracle SE2環境で利用できるため、EEへのアップグレードを回避でき、比較構成によってはOracleのライセンス費用を最大約75%削減できます。
  • 既存環境を活かした簡単な導入・運用:追加のミドルウェアは不要で、対応するStandbyMP環境ならワンクリックで有効化できます。スイッチオーバー、フェイルオーバー、DRテスト、監視といった既存機能や運用方法もそのまま使えるため、新たなDR基盤を構築せずに既存のデータ復旧環境を強化できます。

復旧後の照合・再入力の負担を軽く

障害発生直前までのデータ損失リスクを低減することで、復旧後に必要となる取引記録の確認や、欠落データの再入力作業を減らせます。同社が示す想定ケースでは、従来60分かかっていたデータ照合・検証作業を15分に短縮し、作業時間を約75%削減できるとしています。データベース自体の復旧時間(RTO)は変えずに、業務再開までの時間短縮が期待できるとのことです。

対象として想定されているのは、生産管理、在庫管理、受発注、決済など、データの欠落が業務に直接影響するシステムです。こうしたシステムで事業継続性の向上に貢献するとしています。

今後の展望と「Dbvisit StandbyMP」について

インサイトテクノロジーは、Oracleデータベースに関する技術的知見を活かして、既存のDbvisit StandbyMP利用企業へのZDL導入を進めるとともに、新たなデータ復旧ニーズにも対応していく方針です。今後もオンプレミスやクラウドなど多様な環境で、企業の重要なデータ資産を守り、安定した事業運営を支えるデータベース基盤の構築・運用を支援していくとしています。Dbvisit StandbyMPは、Oracle Database Standard Edition環境に対応したDRソリューションで、スタンバイデータベースの構築・管理、障害発生時のフェイルオーバー、DRテストなどの機能を提供しています。

なお、RPO 1秒未満は対応環境および適切な構成・稼働条件下で実現可能な性能であり、すべての障害でデータ損失ゼロを保証するものではありません。ライセンス費用の削減率は比較対象の構成・契約条件によって異なり、検証作業時間の削減率は想定ケースに基づく参考値です。また、ZDLの利用には対応バージョンへの更新など所定の条件があり、ASM環境では追加設定が必要となる場合があります。

インサイトテクノロジーは1995年の創業以来、データベース技術を一貫して追究してきた企業です。データ活用基盤「インサイト・インフラ」関連の製品をプロフェッショナルサービスとともに提供しているほか、現在はデータガバナンスソリューションも展開しています。同社が主催するデータ技術者向けカンファレンス「db tech showcase」には、世界中からデータ技術のエキスパートが講師として登壇し、毎年1,000名規模のエンジニアが参加しています。

出典:株式会社インサイトテクノロジー

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