BPMって何?なぜ今注目されているの?
BPM(ビジネスプロセスマネジメント)とは、企業全体の業務プロセスを見える化し、継続的に改善・最適化していく取り組みのことです。単なる業務フローの管理ツールを超え、財務、人事、物流、調達、顧客対応など、複数部門を横断してプロセスを可視化し、自動化する基盤として活用が広がっています。
特に、AIベースのBPMは、人による介入を減らしつつ、リアルタイムで業務判断を支援できるため、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速する重要な役割を担っています。

データで業務を“見える化”するプロセスマイニング
BPMの成長を支える重要な技術の一つが「プロセスマイニング」と「プロセスインテリジェンス」です。これは、既存のERP(基幹業務システム)やその他の業務システムから実際の処理データを取得し、
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どこで業務が滞留しているか
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どの承認工程が非効率か
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どこに重複作業があるか
などをデータに基づいて可視化し、業務改善に繋げるものです。財務、調達、サプライチェーン、顧客業務など、幅広い分野での活用が拡大しています。
導入事例から見るBPMの進化
多くの企業がBPMの導入を進めています。
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Kao Corporation(2025年3月): SAP Signavioを利用し、ERPデータをもとにグローバル業務を可視化・分析。買掛金・売掛金プロセスを含む財務業務の改善に活用し、キャッシュサイクルや全社業務効率の向上を目指したとされています。
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NEC(2026年4月): Industrial AIとクラウドネイティブ型企業システムを活用し、製造・インフラ分野でのDXを強化したとされています。これにより、BPMがバックオフィスだけでなく、製造現場や重要インフラの運用プロセスにも広がっていることが示唆されます。
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Matsui Securities(2026年4月): JASDECPS SaaSを導入し、証券貸借関連プロセスの効率化と精度向上を進めたとされています。金融分野でのSaaS型BPMの導入が拡大している一例です。
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Mendix(2025年10月): agentic AI(自律型AI)機能を導入し、自律型ワークフローやアプリケーション開発の高速化を進めたとされています。低コード型BPMとAIの組み合わせにより、業務部門自身が自動化を進める可能性が高まっています。
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B-EN-G(2026年3月): 製造業向けサービスを拡充し、データを活用した生産ワークフロー最適化やシステム連携を強化したとされています。製造プロセスそのものの可視化・統合へとBPMの適用範囲が広がっています。
市場を支える技術と導入のカタチ
BPM市場の成長は、技術革新と多様な導入形態によって支えられています。
低コード型BPMの普及
従来のシステム開発では時間がかかった業務フローの変更も、低コードプラットフォームを利用すれば、業務部門でも比較的短期間でワークフローを変更・構築できるようになりました。これにAIを組み合わせることで、自律的に業務処理を進めるエージェント型ワークフローへの発展も進んでいます。
クラウド導入の加速
導入形態では、クラウド型BPMがCAGR 18.6%で高成長すると予測されています。クラウドBPMは、インフラ投資を抑えながら導入でき、利用規模の拡張やリアルタイム処理、複数部門・拠点間の連携が容易です。一方、機密データを扱う金融や規制産業などでは、オンプレミス(自社でシステムを保有・運用する形態)も引き続き重要であり、今後はオンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド型が拡大するでしょう。
プラットフォームとサービス
BPMは主に「プラットフォーム」と「サービス」に分類されます。プラットフォーム型BPMは、AIワークフロー自動化、プロセスマイニング、低コード開発などを一つの基盤上で管理できる点が強みです。一方、サービス分野では、導入時のコンサルティングやシステム統合、運用改善などの需要が高まっています。
どんな企業が導入しているの?
BPMは幅広い企業規模や業界で導入が進んでいます。
企業規模別
現在の主要な需要層は大企業ですが、低コストで導入できるクラウドBPMやRPA(ロボットによる業務自動化)の普及により、中小企業でも業務効率化や生産性向上の手段として採用が進んでいます。
業務機能別
人事、調達・サプライチェーン、営業・マーケティング、財務・会計、顧客サービスなど、多様な業務機能で活用されています。特に財務や人事では、標準化された反復業務が多いため、自動化による効果が大きいとされます。サプライチェーンでは、AIによる予測や異常検知をBPMに組み込むことで、業務のレジリエンス(回復力)を高めることが期待されています。
エンドユーザー別
IT・通信、小売・消費財、政府・防衛、医療・ライフサイエンス、BFSI(銀行・金融サービス・保険)、製造など、幅広い分野で採用されています。BFSIでは金融取引やリスク管理、製造業ではスマートファクトリー化と連携した生産性向上などにBPMが活用されています。
地域別の動向
日本では、東京に金融機関やテクノロジー企業、本社機能が集中していることから、関東がBPM導入の最先端地域と位置付けられています。一方、関西は製造業や産業DXを背景にBPM需要が伸びており、CAGR 20.2%という高い成長が予測されています。
競争環境と主要プレイヤー
BPM市場では、AI、機械学習、予測分析、インテリジェント・オーケストレーションの統合が主要な差別化要因となっています。また、モジュール型・低コード型の設計による導入期間短縮や、企業ごとの業務に合わせた柔軟なカスタマイズも重視されています。
主要企業としては、Microsoft、IBM、Appian、Oracleが挙げられ、その他にもTIBCO Software、Bizagi、Cflow、OpenText、Newgen Software、BP Logixなどが市場に参入しています。
2035年に向けたBPMの未来
日本のBPM市場は、今後「AIワークフロー自動化」「プロセスマイニング」「低コード・agentic AI」「クラウドBPM」「SaaS型財務・人事業務」「マネージドサービス」「製造プロセス統合」「RPA・レガシーシステム連携」といったテーマを中心に進化していくでしょう。
最終的には、個別業務を自動化する市場から、企業全体のプロセスをリアルタイムで把握し、AIが継続的に改善・再構成する「インテリジェント業務オーケストレーション市場」へと移行していくと考えられます。
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本記事で紹介したビジネスプロセスマネジメント(BPM)の日本市場に関する詳細なレポートは、株式会社マーケットリサーチセンターから提供されています。市場規模、動向、セグメント別予測、関連企業の情報などが網羅されており、今後のビジネス戦略立案に役立つでしょう。
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