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AI時代に「判断できる人」が育たない?その原因と解決策が明らかに!

AI時代に「判断できる人」が育たない?その背景とは

AI技術の進化は目覚ましく、情報の整理、分析、論点の抽出、選択肢の生成など、多くの業務を効率的に進めることができるようになりました。しかし、リクエスト株式会社が2026年8月23日に公開した実践研究資料によると、AIが答えを出してくれる一方で、「判断できる人」が育ちにくいという新たな課題が浮上しています。

AIの回答を使って仕事が完了しても、もし本人が「何を事実として確かめたのか」「どの条件を比較したのか」「なぜその案を選んだのか」「結果から何を学んだのか」といった判断の過程を経験していなければ、本人にもチームにも判断経験は蓄積されません。

AI時代、なぜ「判断できる人」が育たないのか

この研究では、AIの利用そのものを問題視しているわけではありません。むしろ、AIや上司からの答えが、本人の判断をサポートする材料ではなく、最終的な判断そのものになってしまうことに課題の焦点を当てています。仕事は進むものの、以下の3点が抜けてしまうと、判断経験にはつながりません。

  • 前提確認が抜ける: 回答の適切性は前提条件によって変わります。本人が事実や不足条件を確かめなければ、状況を見て判断した経験が残りません。

  • 理由が言語化されない: なぜその案を選んだのかが不明確だと、次に似た状況が起きても再現性が低くなります。

  • チームに学びが残らない: 個人の経験が曖昧なままでは、組織の知見として共有・活用されません。

問題はAIを使うことではない

「判断経験が残らない4つの構造」が組織を停滞させる

この研究では、判断できる人が育ちにくい状態を、個人の意欲や能力の問題だけでなく、仕事の構造から捉えています。現場で起こりやすい「判断経験が残らない4つの構造」が連鎖することで、組織全体の判断力が低下する悪循環が生じます。

  1. AIに答えを求める: AIの回答を、前提や不足条件を十分に確認せずに採用してしまう。
  2. リーダーが答えを教える: 業務に追われ、部下に問い返すよりも指示と正解を直接渡してしまう。
  3. 失敗を恐れ、判断を上司へ戻す: 失敗や説明責任を避けたいがために、難しい案件ほど上司へ判断を委ねてしまう。
  4. 判断が特定者へ集中する: 結果として、例外的な案件や難しい判断が一部の熟練者や管理職に集中してしまう。

判断経験が残らない4つの構造

この連鎖により、「判断する機会が減る」→「自分で決められなくなる」→「判断を上司へ戻す」→「特定者へ判断が集中する」という構造が形成されます。これにより、管理職は本来注力すべき改善や育成、顧客対応などに時間を割けなくなり、多忙さから再び答えを渡すという悪循環に陥りやすくなります。

判断が戻り続ける循環

解決策は「日常業務の設計」にあり!

「もっと自分で考えてください」と伝えるだけでは、この状況は変わりません。本人がどの場面で立ち止まり、何を基準に考え、どこまで自分で決めてよいかが不明確なためです。

判断経験を効果的に残すためには、日常の仕事の中に以下の4つの要素を意図的に設計することが重要です。

  1. 判断の入口: どのような状況になったら、通常のルーティンから離れ、本人が立ち止まって判断を始めるべきかを明確にする。
  2. 判断基準: 何を守り、何を比較し、どの条件を優先するのかという基準を明確にする。これにより、判断理由を言語化し、再現性を高めることができます。
  3. 相談条件: どこまで本人が決定し、どのような条件になったら上司への相談・承認・停止が必要かを定める。相談は判断を丸投げするのではなく、仮判断の質を高める機会となります。
  4. 振り返り: 判断後に、本人、相手、仕事、成果、リスクに何が起きたかを確認する。これにより、判断と結果の関係性が明らかになり、次の判断基準が更新されます。

判断経験を残すために設計すべき4つの要素

これらの要素を整えることは、仕事を細かく管理することではなく、本人が安全に判断し、その経験を次の仕事へ活かせる条件を作り出すことにつながります。

AI時代の成功は「判断経験を残す仕事設計」にかかっている

AIの回答精度が高まっても、それを使う人が前提や条件を確かめず、判断理由を残さなければ、組織全体の判断力は育ちません。AI時代に必要なのは、AIの能力を高めることだけでなく、AIを使った後に生まれる「人の経験」を失わずに残す仕事設計なのです。

判断経験は以下の3つの場所に残す必要があります。

  1. 個人に残す: 何を確かめ、なぜ決め、結果から何を学んだかを、本人が自分の経験として認識できる状態にする。
  2. チームに残す: 判断の背景、基準、選択肢、結果を共有し、他の人も使える組織の知見へと変える。
  3. 仕事に埋め込む: 判断の入口、基準、相談条件、振り返りを、日常業務の進め方へ組み込む。

AI活用の成否を分けるのは回答の精度だけではない

個人の記憶だけに依存すると、人が入れ替わったときに経験が失われます。チームで共有するだけでは、日常の仕事で使われなければ定着しません。判断経験を仕事の中に埋め込むことで、個人の成長と組織の学習が、日々の業務を通じて同時に進むようになります。

「良い行動の上流には、良い判断。良い判断の前には、事実確認。」AIが答えを出せるようになるほど、人には、何を確かめ、なぜ決め、結果から何を学んだかを残す力が求められます。

資料公開とリクエスト株式会社について

リクエスト株式会社は、今回の実践研究をまとめた資料「AI時代、なぜ『判断できる人』が育たないのか―判断経験が本人とチームに残らない4つの構造」を公開しました。この資料は、組織や職場の状態を確認するための共通言語として活用できます。

組織行動科学

リクエスト株式会社は、980社・33.8万人の働く人のデータを基盤とする「組織行動科学®」の研究と教育開発を行っています。組織行動科学®とは、組織で働く人の思考と行動が「なぜ起こり、なぜ続くのか」を、事業環境、歴史、経験から解明し、より良い再現を目指すための学問です。

リクエスト株式会社の研究機関

「判断が育つ仕事の設計」として、「判断デザイン」「判断経験設計」「判断構造設計Pro」といった独自の概念体系を提唱しており、これらは商標出願済みです。

判断が育つ仕事の設計

正解のない仕事でも、自分で判断し、前に進められる組織を作るためのサイクルを、組織行動科学®の観点から提示しています。このサイクルを通じて、判断の質が行動の質と成果を決めるとされています。

判断できる組織をつくるサイクル

リクエスト株式会社の公式サイトでは、会社概要や代表プロフィールなども公開されています。

AIが進化する現代において、人の「判断力」をどう育み、組織の力に変えていくか。この資料は、多くの企業にとって喫緊の課題への具体的なヒントを与えてくれるでしょう。ぜひ一度、資料を確認してみてはいかがでしょうか。

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※ 内容はリリースにより異なります。