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日本でヒスパニック系食品がブームの予感!市場が10年で3倍以上に成長するワケ

日本の食卓に新たな風!ヒスパニック系食品市場が急成長

近年、日本の食文化に多様な変化が訪れています。中でも特に注目を集めているのが、ヒスパニック系食品市場の急成長です。Research Nester Inc.が実施した最新の調査によると、この市場は2025年の4億1,816万米ドル(約650億円)超から、2035年末までには15億3,920万米ドル(約2,400億円)に達すると予測されており、10年間で3倍以上に拡大する見込みです。2026年から2035年の予測期間中、年平均成長率(CAGR)は13.35%と、驚異的なペースで成長すると見られています。

一体なぜ、これほどまでにヒスパニック系食品が日本で注目されているのでしょうか。その背景には、健康志向の高まりや、新たな食体験を求める消費者の存在があります。

日本のヒスパニック系食品市場の成長予測

健康志向が後押しするヒスパニック系食品の魅力

健康やウェルネスへの関心が高まる中、消費者は従来の食品に加え、新たな食の選択肢を積極的に求めています。ヒスパニック料理は、この傾向から大きな恩恵を受けています。特に、グルテンフリーやオーガニックのトウモロコシ・小麦製品、定番料理を植物由来やヴィーガン向けにアレンジした商品、さらにはサルサや調味料ベースといった加工食品の普及が進んでいます。

このような市場の動きを象徴する出来事として、Unlish Foods社が2024年11月にオンラインストア「El Nino(エル・ニーニョ)」を開設したことが挙げられます。このストアは沖縄産の冷凍トルティーヤやメキシコ風料理を専門に扱い、小麦粉やトウモロコシを使用した「琉球トルティーヤ」や、豚肉入りおよびヴィーガン向けの「琉球エンチラーダ」などを提供しています。一般消費者だけでなく、ホテルやレジャー施設などの法人顧客もターゲットにしており、市場の広がりを示しています。

日本の食文化に溶け込む「トルティーヤ」が市場を牽引

製品セグメントにおいて、予測期間中に最大の市場シェア35.9%を占めると見込まれているのが「トルティーヤ」です。この優位性は、日本の「コンビニ」や「グラブ・アンド・ゴー(手軽に持ち運んで食べられる)」といった食文化との高い親和性に起因しています。

小麦粉を原料とするトルティーヤは、コンビニエンスストアやクイックサービス(ファストフードなど)の分野に急速に浸透しました。国内のメーカーは、照り焼きチキン、味噌豚、卵焼きといった日本人に馴染みのある具材をトルティーヤで包むなど、巧みに製品をローカライズしています。その結果、手軽で持ち運びやすい食事を求める多忙な会社員や学生にとって、トルティーヤは定番の食事となっています。ファミリーマートもこのトレンドに対応し、2024年3月にはロールサンド、トルティーヤ、ピザサンドを刷新し、全国約15,900店舗で販売を開始しました。

食のトレンド発信地「東京」が市場成長を加速

地域別に見ると、東京が調査期間中、日本のヒスパニック料理市場において大きなシェアを占め、成長を続けると予測されています。東京は国内屈指の「食の実験場」であり、多数の駐在員や多国籍企業、そして世界を飛び回る地元の人々が集まることで、国際的な料理への受容性が極めて高くなっています。

東京にはメキシコ料理やテクス・メクス料理の専門店、流行のフードトラック、高級フュージョン・ビストロなどが数多く存在し、これらがヒスパニック料理の普及に大きく貢献しています。さらに、影響力のあるソーシャルメディア・インフルエンサー文化が食のトレンドを効果的に生み出し、市場の成長を促進しているようです。2025年2月に開催された「東京デリシャスミュージアム2025」では、日本料理や各国の料理を提供する多様なレストランや食品ベンダーが一堂に会し、タコスなども来場者に楽しまれました。

市場の主要企業と今後の展望

日本のヒスパニック系食品市場における主なプレーヤーとしては、KAGOME Co., Ltd.、KOIKE-YA Inc.、DELSOLE Corporation、San-iku Foods Co., Ltd.、Narumex Co., Ltd.、Tres Hermanos Co., Ltd.などが挙げられます。

この市場の発展を後押しする動きも活発です。2025年7月には、日本政府の担当者がメキシコの食肉処理施設やアボカド農園を視察し、食品の安全性と生産基準を評価しました。この視察は、日本がメキシコとの食肉およびアボカドの貿易継続を支持する姿勢を示したものであり、今後の輸入拡大にも期待が寄せられます。また、2024年11月には、西本株式会社の傘下にあるWismettac Asian Foodsが、メキシコのComercial Toyo社の株式30%を取得し、メキシコのアジア食品市場への参入とサプライチェーンにおける相乗効果の創出を目指すなど、戦略的な動きも活発化しています。

日本のヒスパニック系食品市場は、健康志向と多様な食文化への関心の高まりを背景に、今後もさらなる成長が見込まれるでしょう。私たちの食卓に、より多くのヒスパニック系の味が加わる日も近いかもしれません。

本調査レポートの詳細については、以下のリンクからご確認いただけます。

Research Nester Japanについて

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