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IDPパワーランチvol.10「プレイスポット開発者に聞く、個と社会の融合」開催レポート

アイデンティティー・パートナーズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中野広介)は、2026年10月16日(金)、IDPパワーランチ第10回「プレイスポット開発者に聞く、個と社会の融合」を開催しました。

「ランチタイムの50分で、一線のプロから本音が聞ける」場を目指して立ち上げたオンライン勉強会「IDPパワーランチ」。各界の専門家を招き、ビジネスパーソンが本質的な知見に直接触れる機会を提供しています。

第10回目は、リオ・東京の五輪2大会に男子柔道パキスタン代表として出場し、現在は株式会社PITLABや株式会社マテリアルで実業家としても活躍するシャーフセイン・シャー氏をお招きしました。

 本レポートでは、コロナ禍での五輪延期という逆境や、起業後の4度にわたるピボットを乗り越えてきたシャー氏の思考法に迫り、環境のせいにせず挑戦を続けるなかで得た気づきや、目標達成につなげるための考え方をご紹介します。

写真左から、堀江真幸(アイデンティティー・パートナーズHRD事業副部長・講師)、シャーフセイン・シャー氏(東京五輪男子柔道パキスタン代表・実業家)、佐藤悠平氏(lazy style代表取締役)


「僕にベットしてください」人生を賭けて支援を呼びかけた

日本で育ちながらパキスタン代表として五輪を目指し、自ら活動資金を集めていたシャー氏。
コロナ禍で東京五輪の開催が見通せなかった時期を、「たぶん人生でしんどい時期があるとしたらあの時でしたね」と振り返ります。

1年の延期でスポンサーが離れる場面もありましたが、「企業側も僕をスポンサードするメリットが少ない。本当に気持ちだけでやるって方が多いんで、そちら側の問題も理解ができるんですよ」と当時を振り返りました。

最大のネックは、スポンサーに「リターン」を示しにくいことでした。そこでシャー氏が伝えたのは、五輪の先も含めた自分の人生への投資です。

「『オリンピックだけでなく、その先のセカンドキャリアで何かご一緒できるように一生懸命頑張るので、今回はバリューが少ないかもしれないですが、僕にベットしてください』と伝えました」

「本当に必死でしたし、スポンサーの方もそれを理解してくださって。オリンピックが終わった後もスポンサーの方とはずっと仲良くさせていただいてます」

対談者の堀江は「『自分の人生に賭けてください』って、なかなか言えないですよね」と感嘆しました。

父から学んだ、環境のせいにしない姿勢

環境のせいにせず挑戦を続ける姿勢について、両親の影響は大きいとシャー氏は言います。

「父は、幼少期に両親を亡くして。パキスタンの、言ったらストリートチルドレンだった。何の環境も設備もないところから、一人でオリンピック3位まで行ったんですよ。

『俺には、住む家も食べれるものもある。それで言い訳するのはなんかダサいな』って。環境のせいにしないことは、父親から学びました」


4度のピボットの末に生まれた「PraySpot」

シャー氏が立ち上げた「PraySpot(プレイスポット)」は、空きスペースやレンタルスペースの空き時間を礼拝場所として活用する予約サービスです。競技生活で感じた、ムスリムの礼拝場所の不足が出発点でした。

これまでも、パキスタンが革で有名なことを活かした革の事業やオフショアのサービスなど、自分らしさを出す事業に取り組んできたシャー氏ですが、同氏と7年ほど付き合いのある佐藤氏は、PraySpotを「一番彼っぽいサービス」だと語ります。

それを受けてシャー氏は、「PITLABという会社で4回ぐらいピボットしました。でもハマるものがなくて、本当に自分の人生を捧げたいものが一度全部なくなって」と当時を回顧。

「そこで『本当に僕だからできるものってなんだろう』と考え始めました。
イシューを集めまくって、繋げていって、僕に融合したのがこの『PraySpot』。母親と出かけるときにもいつも問題あったし、海外の試合でもいろんな問題見てたんで、『もしかしたらこれが1つの、俺が人生賭けるべきものじゃないかな』って」

見つかってからは、「すごくワクワク、イキイキしだしました」。
「もしここにこれがあったら、何人の人が喜ぶかな」と考え、没頭するようになったそうです。


「俺がやらなきゃいけない」という使命感

堀江は、親や周囲の期待に沿って進路を選ぶ生き方が普通だと思っていた自分を例に、「自分の人生のハンドルを握る」とは何かを尋ねました。母は心配性で、ビジネスよりも安定を望むタイプ。対してシャー氏は、「勝手に使命感を感じちゃう」と言います。

「イギリスで生まれて、パキスタン人で練馬育ち。柔道やってオリンピックに2回出た。『何かしら生まれた目的ってあるだろうな』と思って、勝手に使命感を持っちゃうんですよ」

「『こういう人たちを救いたい』とか、『それは俺がやらなきゃいけないんだ』とか、『新しい価値を社会に与えないといけないんだ、俺は』って勝手に考えちゃうタイプですね。おせっかいなのかわからないですけど」

使命感を持たずに生きている人はどう見えるのか、という堀江の問いには、「たぶんまだ見つかってないだけ」と答えました。
「行動してチャレンジしまくらないとピンとこない。没頭するものも見つからない」というのがシャー氏の考えです。


しつこさの背景にある「人のため」

営業で大切にしているのは、「しつこさ」と「怒られるギリギリを攻める」ことだとシャー氏は言います。
成田空港の礼拝室前でチラシを配って怒られたときは、「チラシがダメならシャツにプリントしよう、QRコードを」と手法を変えて続けました。

佐藤氏は「ギリギリ手前じゃなくて、奥ですからね」と笑いますが、シャー氏も「『もう帰れ』って怒られたらさすがに帰ります。でもその後、練ってもう1回行きます」と話します。

営業先からNOをもらっても、「その人が求めているものではなかった、刺さっていない。じゃあ別の提案をすぐに考えて提案する」。

しつこくなれる理由は、売りつけたいからではありません。

「その営業先の人のために何とかしたいって本心で思ってると、ギリギリ一歩越えれます(笑)」

提案が尽きたときは、「どうやったら嬉しいですか? ハッピーになりますか?」と率直に聞くそうです。


強い人とは、ゴールをぶらさない人

堀江は、フィジカルの強さだけでなく、人としての強さや生きる上での強さについて聞きたいと投げかけました。
シャー氏の答えは、「ゴール設定をして、それにどんな方法でもぶらさない人は強い人間」。背景には、コロナ禍の東京五輪での後悔があります。

「開催の可能性が少しはあったのに、諦めたんですよ、目標を。そこで練習を1回やめたんですね。
ギリギリになって『やっぱりやります』ってなっても、練習できていない。あのとき練習を続けていたら、メダル圏内だったと思う。諦めたことを、すごく後悔してます」


そこから「『絶対に諦めない、ゴールを設定したら達成するまでそれに向かっていく』というのが強固なものになった」と言います。

「スポーツでもビジネスでも。会社員であっても。本当に強い人は、環境のせいにもしない。折れることはあると思うんですけど、ただゴールだけは絶対にぶらさない人が強い人かなと。
『KPI、KGIはこれだ』ってなったらそれに対してやる。道を見失ってもゴールはこれだと見えていればいけるんで」

逆境のなかでシャー氏が貫いてきたのは、「ゴールだけは絶対にぶらさない」という姿勢でした。
手段は変えても目標は下ろさず、環境のせいにもしない。その原動力は、「俺がやらなきゃいけない」という使命感と、相手のために動く想いです。
挑戦の意味を見つめ直したいビジネスパーソンにとって、示唆に富む50分間となりました。



第10回 開催概要

・開催日:2026年10月16日(金)12:00〜12:50
・形式:オンライン(配信プラットフォーム:YouTube)
・参加費:無料(事前登録制)
・主催:アイデンティティー・パートナーズ株式会社

【ゲスト】
シャーフセイン・シャー

東京五輪男子柔道パキスタン代表・実業家

1993年ロンドン生まれ、パキスタン国籍、日本育ち。

柔道パキスタン代表としてリオ・東京五輪に出場し、アジアで2度の銅メダルを獲得。

株式会社PITLABを設立後、競技生活で感じたムスリムの礼拝場所不足に着目し、空きスペースやレンタルスペースの空き時間を礼拝場所として活用する予約サービス「PraySpot」を立ち上げる。

株式会社マテリアルではレザー卸売事業やアパレル事業を展開。

柔道で培った継続力、逆境への対応力、突破力を強みに、アスリートの経験を社会課題の解決と事業創出につなげている。

【対談者】
堀江 真幸(ほりえ まさゆき)

アイデンティティー・パートナーズ株式会社
HRD事業副部長・講師

【モデレーター】
佐藤 悠平(さとう ゆうへい)

専門商社に就職後、国会議員公設秘書として4年活躍。在籍中に、大臣政務官のサポートも経験。現在は株式会社lazy style代表取締役として「人生の相関図を誰よりも面白くする。」をモットーに、政治・スポーツ・自治体に関わる活動を行っている。


今後の開催について

第11回は、創業明治20年の和菓子店「五穀祭菓をかの」の六代目女将の榊もえみ氏を招き、事業承継者向け「両利きの経営」についてお伺いします。

・開催日:2026年11月6日(金)12:00〜12:50

・形式:オンライン(配信プラットフォーム:YouTube )

・参加費:無料(事前登録制)

詳細は下記Peatixイベントページよりお申し込みください。

・申込URL:https://idp-powerlunch2611.peatix.com/

IDPパワーランチは、ビジネスパーソンが本質に触れ、学びと挑戦を広げていく場を目指し、今後も月1回のペースで開催予定です。

以上

【アイデンティティー・パートナーズ株式会社 概要】
商号:アイデンティティー・パートナーズ株式会社(IDENTITY PARTNERS CO., LTD.)
所在地:東京都渋谷区神宮前一丁目20番13号ディアテックビル2F
設立:2023年3月
代表者:中野 広介
事業内容:人材育成事業(組織開発、人材開発支援サービス)・ビジネススクール運営事業
URL:https://www.idp-inc.co.jp/

【本プレスリリースのお問い合わせ先】
経営企画部(佐藤)
pr@idp-inc.co.jp

本記事は、IDPが2026年10月23日にPR TIMESで発表したプレスリリースを原文のまま掲載しています。
元のリリース:IDPパワーランチvol.10「プレイスポット開発者に聞く、個と社会の融合」開催レポート

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