
リヴィウ工科大学の学生25名が鳥栖の米穀事業部を訪問
岩田産業株式會社(本社:福岡市、代表取締役社長:岩田章正)は、2026年10月23日(金)、佐賀県鳥栖市の米穀事業部で1日インターンシップを実施しました。参加したのは、ウクライナのリヴィウ工科大学から日本経済大学へ研修に訪れている学生25名(女性18名、男性7名)です。学生たちは、精米工場・物流倉庫の見学、おにぎり作り、日本のビジネスマナー研修などを通じて、食品卸売業の役割や日本の食文化への理解を深めました。
今回のインターンシップは、日本の食品卸売企業の役割や精米工程を学び、あわせて日本の食文化やビジネスマナーを体験してもらうことを目的に、同社の米穀事業部が企画したものです。午前中は会社紹介とお米についての講義が行われ、学生たちは玄米・精米・無洗米を実際に手に取り、色や形、手触りの違いを比べながら日本のお米について学びました。日本で広く食べられているジャポニカ種と、インディカ種、ジャバニカ種の違いも紹介されました。ウクライナでも短粒・中粒のジャポニカ系のお米が栽培されていることを知り、学生たちは日本とウクライナの食文化の共通点に興味を示しました。
続いて、学生25名は3班に分かれて鳥栖精米工場と物流倉庫を見学しました。精米工場では、原料となるお米が精米・選別の工程を経て商品として出荷されるまでの流れについて説明を受け、精米設備を間近で見学したほか、原料米を加工機械に投入する作業も体験しました。普段何気なく食べているお米が、多くの工程と品質管理を経て食卓に届くことを知り、日本の食品産業への理解を深めました。物流倉庫では、日本ならではのさまざまな食品や食材を見学。初めて目にする商品も多く、学生たちは興味深そうに見入っていました。

自分たちで炊いたご飯で「おにぎり作り」
昼食の時間には、日本の代表的な食文化である「おにぎり」作りを体験しました。まずはお米の研ぎ方や炊飯の基本を学び、学生たち自身でお米を研いで炊飯。炊き上がったご飯を使い、鮭、ツナマヨ、たらこ、梅干しなど、日本で親しまれている具材とともにおにぎり作りに挑戦しました。
学生たちからは「正しく炊いた日本のお米は、驚くほどおいしい」「ウクライナ人はみんなおにぎりが大好き」といった声が上がりました。また、ウクライナでもさまざまな具材を使ったおにぎり専門店が登場し、若者の間で人気を集めているという話も学生から紹介されました。日本の食文化が遠く離れたウクライナでも親しまれていることは、社員にとっても新たな発見となり、お米という身近な食材を通じて両国の食文化を語り合う、和やかな交流の時間となりました。

ウクライナ出身の先輩社員の体験談と、初めての名刺交換
午後は、日本の食品卸売企業の役割やビジネスマナーについて学ぶ研修が行われました。その中で、同社で働くウクライナ出身社員のソーニャさんが、日本企業での仕事や日々の経験を紹介。母国を離れて日本で働き、ウクライナの食文化の紹介や両国の交流にも取り組んでいるソーニャさんの話に、学生たちは熱心に耳を傾けました。学生からは「ウクライナの食文化を広め、両国の架け橋となっていることが素晴らしい」「将来、自分もソーニャさんのような存在に近づきたい」といった感想が寄せられ、同じウクライナ出身の先輩が日本企業で活躍する姿は、学生たちが自分自身の将来を考えるうえでも大きな刺激となったようです。
ビジネスマナー研修では、日本語の敬語や挨拶、名刺交換の意味について学んだ後、全員で名刺交換のロールプレイを実施しました。名刺を相手に向けて差し出すことや、丁寧に受け取る所作など、日本ならではのビジネス習慣を実際に体験。初めての名刺交換に緊張する学生もいましたが、社員と交流しながら一つひとつの動作を熱心に学んでいました。研修の最後には学生25名全員が日本語で感想を発表し、次のような声など、さまざまな感想が寄せられました。
- 「日本のお米に直接触れられて感動した」
- 「自分で作ったおにぎりが本当においしかった」
- 「日本の食品の品質管理の高さを知ることができた」

感謝を込めて贈られたウクライナの硬貨と、これからの取り組み
インターンシップの最後には、参加した女子学生の一人から同社の社員へ、ウクライナの硬貨「コピイカ」が贈られました。ウクライナのために温かく接し、支援を続けていることへの感謝の気持ちを込めて手渡されたもので、受け取った社員にとっても忘れられない大切な思い出となりました。今回のインターンシップは、日本の食品産業を学ぶ場であると同時に、食を通じてお互いの文化を理解し、心を通わせる機会となりました。
岩田産業グループは「食を通じて九州を元気に!」をスローガンに掲げ、食品卸売業に加えて、地域社会への貢献や次世代の人材育成にも取り組んでいます。ウクライナ出身社員の活躍や留学生との交流など、食を通じて国境を越えたつながりを育む活動も進めており、今後も若い世代の挑戦を応援するとともに、食を通じた相互理解と交流の機会を大切にしていくとしています。
岩田産業株式會社 代表取締役社長の岩田章正氏は、「食べ物には、言葉や国境を越えて人と人をつなぐ力があると思います」とコメント。学生から社員へ贈られた硬貨については「その小さな硬貨には、金額では測れない感謝の気持ちが込められていたのだと思います」と振り返りました。さらに、同社の経営理念にある『和を尊び、人の幸せと己の幸せを追求し、社会に貢献する』という考え方に触れ、国籍や文化が違ってもお互いを尊重し、相手の幸せを願い、共に学び合うことが大切だとしたうえで、「これからも『食を通じて九州を元気に!』という思いを大切にしながら、若い世代の挑戦と、ウクライナと日本の交流を応援してまいります」と述べています。
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