「プレスリリースを配信したけれど、1社も取材に来なかった……」
そんな経験はありませんか?
2026年現在、メディアには毎日数千通のプレスリリースが届きます。その中で記者の目に留まり、「記事にしたい!」と思わせるのは至難の業です。
そこで今、広報のプロたちがこぞって導入しているのが「レターリリース」。公式発表という枠を超え、記者の“執筆素材”として情報を届けるこの手法が、なぜ今これほどまでに成果を上げているのか。
現役メディアの視点を交え、その秘密を解き明かします。
レターリリースとは?2026年の広報トレンド
レターリリースとは、一言で言えば「メディアに対する良質な情報の定期便」です。
従来のプレスリリースが「新商品の発売」といった“結果”を伝えるものだったのに対し、レターリリースは「業界の動向」や「開発の裏側」といった、記者が特集を組む際に喉から手が出るほど欲しい“素材”を届けるものです。

特にAIによる記事生成が当たり前になった今、メディアは「AIでは辿り着けない独自の現場感」を求めています。レターリリースは、まさにその欲求に直撃する最強のPR手法なのです。
プレスリリースとの決定的な違いとは
「何が違うのかいまいち分からない」という方のために、重要な違いを表にまとめました。
| 項目 | プレスリリース | レターリリース |
|---|---|---|
| 目的 | 公式発表・事実の記録 | 取材獲得・関係構築 |
| トーン | 客観的・硬め | 提案型・やさしめ |
| 転載設定 | 自動転載されることが多い | 転載の希望・拒否が選べる |
| コンプラ配慮 | 宣伝色が強く薬機法に触れやすい | 読み物形式で薬機法を回避しやすい |
| 配信タイミング | イベント発生時のみ | 回数制限なし・定期的 |
メディアに喜ばれる・企業を守るメリット
1. 特集の「企画書」になる
記者は常にネタを探しています。業界のトレンドを分析したレターは、そのまま番組や雑誌の「企画の骨子」として活用されます。
2. 転載管理でブランドを守る
意図しないサイトへの自動転載を防ぐ「転載の可否」が選択可能。質の高いメディアだけに情報を届けたい、という戦略が立てられます。
3. 専門家としての信頼獲得
有益な情報を送り続けることで、「この分野ならこの企業にコメントをもらおう」というメディア内のリストに掲載されます。
4. 薬機法リスクを賢く回避
商品宣伝ではなく「市場背景」や「読み物」として構成するため、健康食品や美容分野でも、薬機法に抵触せずに深い情報を発信できます。
今日から使える!記事構成のテンプレート
レターリリースを執筆する際は、以下のステップを意識してみてください。
- タイトル: トレンドワード × 自社の独自データ(例:Z世代の8割が注目?最新の〇〇習慣)
- 背景: なぜ今、この話題が社会で求められているのか?
- 本題: 弊社でしか語れない「現場の生の声」や「調査結果」
- 提案: 取材時に提供できる「絵(撮影場所)」や「インタビュー対象」の提示

取材を逃す「NGな広報」の共通点
せっかくレターを送っても、これをしてしまうと一瞬でゴミ箱行きです。
- 自社自慢のみで社会性がない: 記者は「あなたの会社がすごいこと」ではなく「読者のためになること」を探しています。
- 画像が1枚もない: 2026年のメディアはビジュアル命。イメージが湧かないネタはボツになります。
- 一方的な送りつけ: 相手の記者が過去にどんな記事を書いているか、リサーチなしで送るのは逆効果です。
まとめ:レターリリースで「選ばれる企業」へ
情報の海の中で、埋もれないための唯一の手段。それが、メディアに寄り添い、素材を提供するレターリリースです。
「配信するネタがない」と悩む必要はありません。あなたの会社の日常や、日々感じている業界の課題こそが、メディアにとっては最高のダイヤモンドの原石なのです。
新しい広報の形、今日から始めてみませんか?
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