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日本の「栄養強化健康飲料」市場が2035年に65億ドル超へ拡大!健康意識の高まりが成長を牽引

なぜ今、栄養強化健康飲料が注目されるのか

現代の日本では、単なる水分補給だけでなく、飲むことで特定の健康効果を期待できる「機能性飲料」への関心が高まっています。特に、免疫力向上、消化・腸内環境の改善、認知機能サポート、エネルギー代謝、骨・関節の健康といった分野が重視されています。日常的な水分補給と同時に栄養補給ができる手軽さが、多忙な現代人のライフスタイルにフィットしているのです。

市場を牽引する主な要因とトレンド

1. 高齢化と予防医療志向

高齢者人口の増加は、免疫機能、消化機能、筋力、骨、代謝など、複数の健康課題に対応する製品への需要を高めています。ビタミンやミネラルだけでなく、プロバイオティクス、たんぱく質、オメガ3、植物由来成分などを組み合わせた高機能な飲料が特に求められています。また、若年層や働く世代でも、病気になってから治療するのではなく、日頃から健康を維持するための「予防」を目的に機能性飲料を摂取する傾向が強まっています。

2. 利便性の高いRTD(Ready to Drink)型飲料

忙しい都市生活において、錠剤やサプリメントよりも、通勤中や仕事中にそのまま飲めるRTD(Ready to Drink:すぐに飲める)型の飲料は、その利便性から広く受け入れられています。

3. 自然由来・植物由来の原料へのシフト

消費者は機能性だけでなく、原材料の透明性や「クリーンラベル」(人工的な添加物が少ない表示)、持続可能な調達にも関心を持つようになっています。このため、企業は人工的な印象を抑えた処方や、環境負荷の低い原料調達を重視する傾向にあります。

4. 複合的な機能を持つ高機能処方

研究開発の面では、単一の栄養素を添加するだけでなく、抗酸化成分、プロバイオティクス、プレバイオティクス、ビタミン、ミネラルなどを組み合わせ、複数の健康ニーズに同時に対応する製品が増えています。

成長が期待される分野と注目成分

消化・腸内健康分野

特に「消化・腸内健康」分野は、予測期間中に最も高い成長を示すと見られています。日本では発酵食品や乳酸菌飲料への親和性が高く、プロバイオティクス(腸内環境を整える微生物)を強化した飲料は、既存の食文化とも結び付きやすいのが特徴です。

例えば、2025年6月にはNomura DairyがProbiと提携し、特定の乳酸菌株LP299V®を配合した日本初の発酵ニンジンジュースを発売したとされています。これは、科学的根拠を持つプロバイオティクスと自然素材を組み合わせるという、新しい製品開発の方向性を示しています。

植物由来たんぱく質の台頭

植物由来たんぱく質も有力なトレンドです。2025年9月にはLeaft FoodsとLacto Japanが提携し、葉由来のRubisco Protein Isolateを日本市場に導入しました。これは、高品質なアミノ酸組成を持つ次世代の植物性たんぱく質として注目されており、大豆やエンドウ豆以外の新しい選択肢として、クリーンラベルやサステナビリティを重視する消費者、乳製品を避けたい層への対応が期待されます。

ビタミン強化飲料の安定した需要

強化成分別では「ビタミン」が予測期間中に最大のカテゴリーになると見込まれています。ビタミンは認知度が高く、免疫、エネルギー、肌など幅広い目的で訴求できるため、幅広い年齢層に受け入れられやすいのが強みです。1965年に発売されたOronamin C Drink(オロナミンCドリンク)のように、長期にわたり支持されているビタミン強化飲料の存在が、このカテゴリーの定着を示しています。

主要な製品タイプと流通チャネル

製品タイプでは、開封してすぐに飲める「RTD(Ready to Drink)」が、その利便性から日常生活への取り入れやすさで優位に立っています。その他、粉末タイプ、液体濃縮物、タブレット、サシェショットなども、それぞれの用途やニーズに合わせて提供されています。

流通チャネルでは、スーパーマーケットやハイパーマーケットが約40%の市場を占め、依然として最大チャネルです。これは、健康飲料が日常食品の延長として購入されやすいことを示しています。また、薬局・ドラッグストアではより専門的な健康機能を持つ商品が、オンラインチャネルでは定期購入やニッチな機能性商品が支持されており、今後の重要性が高まるでしょう。

大手企業の参入と市場の未来

The Coca-Cola Company、Danone、Unilever、Yakult Honshaといった大手企業が、この市場で存在感を示しています。例えば、Coca-Colaはプレバイオティックファイバーを含む炭酸飲料を展開し、腸内健康需要を取り込もうとしています。Danoneは乳製品と植物性製品の両方で、免疫や腸内環境を意識した強化飲料を提供。日本のYakult Honshaは、長年にわたりShirota株を利用したプロバイオティクス飲料で、消化・腸内環境と免疫を訴求し続けています。

2035年に向けて、日本の栄養強化健康飲料市場は「腸内環境」「プロバイオティクス」「免疫」「植物性たんぱく質」「ビタミン強化」「RTD・オンザゴー」「クリーンラベル」「サステナブル原料」「予防栄養」といったテーマを中心に、「機能性ウェルネス飲料市場」へと発展していくことでしょう。

レポートの詳細はこちら

この市場の動向についてさらに詳しく知りたい方は、株式会社マーケットリサーチセンターが発表した「栄養強化健康飲料の日本市場(2026年-2035年)」レポートをご覧ください。

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