ビジネス

心臓の健康を手のひらに!モバイルECGデバイス市場が2035年までに約3倍に成長予測

市場規模は2035年に約97.6億米ドルへ

SDKI Analyticsが2026年8月25日に公表した調査によると、モバイルECGデバイス市場は2025年には約34.6億米ドルでしたが、2035年には約97.6億米ドルに達すると予測されています。この期間における年平均成長率(CAGR)は約10.9%と、非常に高い成長が期待されています。

モバイルECGデバイス市場の成長予測とセグメンテーション

市場成長を牽引する主な要因

この市場成長の背景には、いくつかの重要な要因があります。

まず、脳卒中後の心臓モニタリングや、発作性心房細動(一時的に心臓のリズムが乱れる状態)の検出に対する需要の増加が挙げられます。世界的に心血管疾患(CVD:心臓や血管の病気の総称)の有病率が上昇しており、世界保健機関(WHO)のデータによると、2022年には1980万人以上がCVDにより死亡しています。このような状況が、高度なECGデバイスへのニーズを高めています。

次に、遠隔患者モニタリング(RPM:患者のバイタルサインなどを遠隔で監視するシステム)や遠隔医療サービスの急速な拡大も、市場を大きく後押ししています。自宅で手軽に心臓の状態をモニタリングできることは、患者さんにとって大きなメリットとなります。

最新の製品動向

モバイルECGデバイス市場では、革新的な製品開発が進んでいます。例えば、2026年1月にはAliveCorが次世代型「KAI 12L」についてFDA(米国食品医薬品局)の承認を取得し、同社の携帯型モバイル心電計で判定可能な項目が計39種類に拡大しました。また、福田電子は同年1月にテレメトリー送信機「LX-1300」シリーズを発売し、病院内の多様な診療環境でのバイタルサイン監視を支援しています。

市場のセグメンテーションと地域動向

製品タイプ別では、携帯型モバイルECGデバイスが市場の主流を占めると予測されています。これは、手頃な価格、携帯性、使いやすさに加え、病院、診療所、在宅医療、救急医療の現場での普及が進んでいるためです。

地域別に見ると、予測期間中、北米が36%という主要なシェアを占めると予想されています。米国疾病予防管理センター(CDC)のデータでは、2024年に米国で高血圧が680,100人以上の死亡の主因となっており、遠隔ECGデバイスの必要性が高まっています。日本においても、高齢化の進行、早期診断や予防医療への意識の高まり、そして在宅医療サービスの需要増加が市場の成長を後押しすると見込まれています。

主要な市場参入企業

世界のモバイルECGデバイス市場における主要企業には、AliveCor, Inc.、Bittium Corporation、Tricog Healthなどが挙げられます。日本市場では、フクダ電子、日本光電工業、オムロンヘルスケア、ココロミル、三栄メディシスといった企業が上位を占めています。

モバイルECGデバイスは、心臓の健康管理をより身近なものに変える可能性を秘めています。今後の技術進化と市場の発展に注目が集まります。

詳細情報はこちら

関連する市場調査レポート

SDKI Analyticsについて

SDKI Analyticsは、信頼性の高い市場調査とインサイトを提供する企業です。

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※ 内容はリリースにより異なります。