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売上3,000万円から30億円へ!京都発「Kyoto Innovation Base(KIB)」が起業家の”覚醒”を後押しする理由

売上1億円に興味がなかった起業家が直面した危機

KIBに入会する前、株式会社ミミノテックスの耳野由基氏は、売上3,000万円から4,000万円規模の事業を運営していました。利益は確保され経営は安定していたものの、すべての業務を一人でこなすスタイルに限界を感じていたといいます。当時の耳野氏は「安全・リスクヘッジ」を最優先し、売上拡大には関心が薄い状態でした。しかし、最大の取引先からの受注を失うという大きな危機に直面し、KIBの環境に飛び込むことを決断しました。

KIBで起きた「良い意味での錯覚」

KIBのプログラムの中核をなすのは、成功した先輩起業家たちによる「月例会」や少人数グループでの「フォーラム」です。耳野氏はそこで、自身が「雲の上の存在」だと思っていた起業家たちが語る、他では聞けないような「生々しい失敗談」に触れることになります。

耳野氏はこの経験を「すごい人たちの失敗談を聞くことで、『この人たちがやっていることなら、自分にもできるかもしれない』と、良い意味で錯覚させてもらった。それが最大のパラダイムシフトだった」と振り返っています。パラダイムシフトとは、それまでの考え方や価値観が劇的に変化することを指します。KIBでの対話を通じて、耳野氏は「会社は社長の器以上に大きくならない」という現実を突きつけられ、すべての結果を自身の責任と捉える「自責思考」を身につけることで、経営者としての視座を大きく引き上げていきました。

売上3,000万円から30億円規模へ。10倍規模のM&Aを決断

視座が上がった耳野氏のもとに、自社の10倍以上の規模を持つ債務超過企業のM&A(企業の合併・買収)の話が舞い込みます。以前の耳野氏であれば「絶対に断っていた」という極めてリスクの高い案件でしたが、KIBで視座が上がったことで、これを「チャンス」と捉えることができたといいます。

「KIBはM&Aのきっかけそのものではないが、M&Aを受け止める『器』を作ってくれた場所だった」と耳野氏は語ります。このM&Aを決断し、KIBで学んだ知識を総動員して事業再生を成功させ、銀行からの信頼も獲得しました。その後も事業は成長を続け、入会時の売上3,000万円から、現在ではオーナー企業グループ全体で30億円規模にまで拡大しています。さらに、将来的には3,000億円規模となる事業構想を描くまでに至っています。

その構想の一つとして、京都府亀岡市と包括連携協定を結び、農業を重心とした新規事業を推進しています。オーガニック野菜の生産からレトルト加工までのサプライチェーンを構築し、防災備蓄食とローリングストック(非常食を日常的に消費しながら備蓄する方法)、フードロス削減を組み合わせたモデルを確立。この仕組みを他の自治体へ横展開する計画も進められています。

集合写真

次世代の起業家へ「行動しなければ何も起きない」

現在、KIBでモデレーターや講師を務める立場となった耳野氏は、これからKIBへの参加を検討する起業家に向けて「どんなに素晴らしい戦略があっても、行動しなければ何も起きない。この記事が目に止まったということは、成長意欲があるということ。入会するという行動、そして気づいたことを変えるという行動を起こしてほしい」とメッセージを送っています。

KIBは、年商1億円未満の起業家が次のステージへと進むための伴走支援を提供し、京都から世界へ挑む企業を生み出すエコシステム(生態系)の構築を目指しています。

「Kyoto Innovation Base(KIB)」概要

KIBは、起業家や後継者を支援する産学公連携プラットフォームです。

  • 発足: 2021年10月

  • 所在地: 京都府

  • 活動概要: 月例会(現役経営者による経験共有)、フォーラム、ビジネストラッキング、EO月例会参加

  • 対象: 京都市内で事業を行なっている(今後行う予定がある)法人の代表者

  • 協力団体: 京都銀行、京都商工会議所、一般社団法人 京都知恵産業創造の森、EO Kyoto

  • 加盟: 一般社団法人 xIB JAPAN

  • Webサイト: https://kyotoinnovationbase.jp/

KIBは、起業家が成長するための実践的な学びとネットワークを提供し、京都から革新的な事業を創出する動きを加速させています。第6期への参加を検討している起業家は、ぜひ公式サイトを確認してみてください。

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