AIの成果をチームで仕組みとして共有しているのは24.0%、58.6%が「担当者が休むと止まる仕事」があると回答。一方、「チームの経緯や担当を理解するAI」に前向きな回答は76.2%。

チーム向けAIエージェント「TANKA」を開発・提供するTANKA, Inc.(日本拠点:東京都港区、以下TANKA Japan)は、従業員100人未満の国内中小企業に勤務し、業務で生成AIを利用している会社員を対象に、「中小企業の生成AI業務活用実態調査」を実施しました。有効回答500件の結果から60.0%が「AIで自分の仕事は速くなったが、チーム全体の仕事はあまり速くなっていない」と感じていることが分かりました。
仕事が止まったり遅れたりする最大の原因は、「他の人の返事・確認・承認待ち」(28.2%)や「必要な情報や過去の経緯探し」(23.6%)など、「人と人の間」で起きる作業が合計71.0%を占め、自分の作業そのもの(21.4%)を大きく上回りました。一方、AIの成果や業務情報をチームで仕組みとして共有できていると回答したのは24.0%にとどまり、「チームの経緯や担当を理解して仕事を進めるAI」を使ってみたいと答えた人は76.2%にのぼりました。
調査結果のポイント
1. 「自分の作業が速くなった」は64.2%、「チームの仕事が速くなった」は51.8%にとどまる。 60.0%が「自分は速くなったが、チームは速くなっていない」と感じている
2. 仕事が止まる最大の原因の71.0%は「人と人の間」。 返事・承認待ち、情報・経緯探し、引き継ぎ、背景説明。自分の作業そのものは21.4%
3. 44.0%が、確認・説明・情報探しに1日1時間以上を使っている。 30分以上を含めると67.6%
4. 58.6%が「担当者が休む・辞めると止まってしまう仕事」があると回答。 AIの成果を仕組みとして共有しているのは24.0%のみ
5. AIへの期待は「人と人の間」にも広がる。 「チームの経緯や担当を理解して仕事を進めるAI」を使ってみたい人は76.2%
調査結果の詳細
1. 個人は速くなった。しかしチームは――
生成AIを使うようになって「あなた自身の作業」のスピードは変わったかを聞いたところ、「かなり速くなった」16.6%、「やや速くなった」47.6%と、合計64.2%が速くなったと回答しました。一方「チーム(部署)全体」の仕事のスピードでは、速くなったとの回答は合計51.8%にとどまり、「変わらない」が38.8%を占めました。
このギャップを直接聞いた設問では、「AIで自分の仕事は速くなったが、チーム全体の仕事はあまり速くなっていない」と「とても感じる」が12.4%、「やや感じる」が47.6%と、6割(60.0%)がこの感覚を持っていました。

2. 仕事が止まる原因の7割は「人と人の間」
仕事が止まったり遅れたりするときの最大の原因を聞いたところ、「自分の作業そのものに時間がかかる」は21.4%で、残りの大半は人と人の間で起きるものでした。「人と人の間」にあたる4項目(待ち・探し・引き継ぎ・説明)の合計は71.0%です。
さらに、同僚への確認や背景の説明、社内の情報・過去の経緯探しに1日あたり「1時間以上」を使っている人は44.0%(2時間以上7.8%、1〜2時間未満36.2%)にのぼり、「30分以上」まで含めると67.6%に達しました。
また、生成AIを使っていても依然として時間を取られている業務(複数回答)を聞いたところ、「上司や関係者の確認・承認待ち」32.0%、「引き継ぎ」23.6%、「同僚への説明・背景の共有」21.8%が上位を占めました。
3. 「担当者が休むと止まる仕事」があると答えた人は58.6%
「担当者が休む・辞めると止まってしまう仕事」があるかを聞いたところ、「多くある」13.0%、「いくつかある」45.6%と、合計58.6%が「ある」と回答しました。
その背景の一つとして、AIの成果が個人の中にとどまっている実態が見えてきます。生成AIで作った資料や、AIに入力・整理した情報(経緯・決定事項など)をチームで「仕組みとして共有している」のは24.0%にとどまり、「個人的に、たまに共有」が40.6%、「ほとんど/全く共有していない」が35.4%でした。
また、自分が使っている生成AIがチームの事情(誰が何を担当しているか、案件の経緯、過去に決まったこと)を「ほとんど/全く知らない」と答えた人も39.2%にのぼります。

4. AIへの期待は「人と人の間」にも広がる
今後AIに最も期待することを聞いたところ、「確認・引き継ぎ・情報探しなど、人と人の間の仕事を進めること」が42.0%と、「資料作成・文章作成など、自分の作業をさらに速くすること」(41.2%)をわずかに上回り、両者が拮抗する結果となりました。
また、「もしAIがチームの経緯や担当を理解したうえで仕事を進めてくれるなら、任せたい業務」を複数回答で聞いたところ、「議事録と決定事項・宿題の整理」が39.6%で最も多く、「引き継ぎ・担当者不在時の対応」28.4%、「進捗の確認・催促」27.8%、「顧客対応の下準備(経緯の整理、返信案)」27.6%、「社内の情報・過去の経緯探し」25.2%が続きました。
「チームの経緯や担当を理解して仕事を進めてくれるAI」があれば使ってみたいかを聞いたところ、「ぜひ使ってみたい」17.2%、「条件が合えば使ってみたい」59.0%と、合計76.2%が前向きな回答でした。

5. 約4割が、会社の管理が及ばない形でAIを利用
仕事での生成AIの利用形態を聞いたところ、「会社が契約し、チームの全員が使える」は27.4%にとどまりました。一方、「会社に明確なルールはなく、自分の判断で使っている」が35.6%、「会社では禁止されているが、使っている」が3.6%と、合計39.2%が会社の管理が及ばない形で利用していました。また、経営者(社長)が社員の生成AI利用を「あまり/全く把握していない」と答えた人は41.4%でした。
チームとして生成AIを活かすうえでの壁(複数回答)は、「会社のルール・セキュリティ上の制約」30.4%、「使う人と使わない人の差が大きい」25.4%、「情報が個人のPCや個人のAIの中に閉じている」22.4%、「AIがチームの背景や経緯を知らない」20.2%の順でした。
まとめ
調査からは、生成AIによる効率化の恩恵が個人レベルにとどまっている実態が見えてきました。チームのスピードを阻んでいるのは、情報の分散、業務背景の共有の難しさ、そしてメンバー間で繰り返される確認です。さらに、会社の管理が行き届かないまま個人単位で利用が広がっていることも、AIの成果をチームで活かしにくくしている一因と考えられます。同時に、チームの背景を理解するAIへのニーズははっきりと表れています。
TANKAの解決策:Agents for Team ― チームの業務背景を理解するAIエージェント
TANKA Japanは“Agents for Team”をコンセプトに、個人ではなくチームのために働くAIエージェントを提供します。「TANKA Link」で、メール、チャット、ファイル、議事録など各ツールに分散した情報をつなぎ、AIがプロジェクトの経緯、関係者、過去の約束や意思決定の変化を関連づけて、チームの現在の業務背景を理解します。顧客対応、進捗確認、担当者の引き継ぎといった場面では、既存の記録をもとに必要な情報、未確認事項、次のアクションの整理を支援し、調査で明らかになった「人と人の間」の作業――資料探し、確認の繰り返し、背景説明の手間――を減らします。
セキュリティ面では、AWSのクラウド基盤上でサービスを運用しており、ISO/IEC 27001:2022(情報セキュリティマネジメントシステム)の認証取得に加え、SOC 2 Type IIの監査も完了しています。また、お客様のデータがTANKAのAIモデルの学習・再学習・改善に使用されることはありません。
調査結果を受けて(TANKA Japan代表 ウィリアムのコメント)
「今回の調査ではっきりしたのは、生成AIが個人の作業を速くする段階はすでに終わり、次の課題は『人と人の間』にあるということです。仕事が止まる最大の原因の7割は、誰かの返事を待ち、過去の経緯を探し、同じ説明を繰り返すこと。これは個人のツールをいくら速くしても解決しません。
中小企業で働く人の6割が、『担当者が休むと止まる仕事』が『ある』と答えています。一人ひとりのAIがチームの経緯と担当を理解し、引き継ぎや確認を代わりに進めてくれれば、この状況は変えられる。TANKAはそのための“Agents for Team”です。」
今後について
個人の効率化は、生成AIを企業に根づかせるための第一歩にすぎません。TANKA Japanは“Agents for Team”として、AIによる効率化を個人からチーム全体へ広げていきます。
なお、TANKA Japanは現在開催中の「Japan IT Week【秋】2026」(2026年10月21日〜23日、幕張メッセ 8ホール、小間番号A39-26)に出展しており、ブースでは本調査の解説と製品デモをご覧いただけます。また、2026年11月6日(金)12:00〜13:00には、調査結果を解説する無料オンラインセミナーを開催予定です。
調査概要

TANKA, Inc.について
TANKA, Inc.は2024年に米国で創業し、チーム向けAIエージェント「TANKA」を開発・提供しています。TANKAは“Agents for Team”をコンセプトに、メール、チャット、ファイル、議事録など日常の業務ツールに分散した情報をつなぎ、AIがチームの業務背景を理解したうえで、引き継ぎ・確認・情報探しといった「人と人の間」の仕事を支援します。Slack、Notion、Google Drive、Microsoft Teamsなど既存のツールと連携し、世界15,000社以上で導入されています。製品名は、日本の「短歌」に由来します。
会社名:TANKA, Inc.
米国本社:303 Twin Dolphin Drive, #6054, Redwood City, CA 94065, United States
日本拠点:東京都港区六本木7-7-7 TRI-SEVEN ROPPONGI 10F
事業内容:チーム向けAIエージェント「TANKA」の開発・提供
公式サイト:https://jp.tanka.ai/
本件に関するお問い合わせ先
MoreClick株式会社(広報代理)
メールアドレス:info@more-click.co
※調査データの詳細やグラフ素材、『中小企業の生成AI活用実態白書』のご提供、取材のご依頼につきましても、上記メールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。
本記事は、MoreClick株式会社が2026年10月22日にPR TIMESで発表したプレスリリースを原文のまま掲載しています。
元のリリース:中小企業で働く人の6割「AIで自分は速くなったが、チームはあまり変わらない」――仕事が止まる最大の原因の7割は「人と人の間」
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