日本の体重管理市場が大きく変革期に!2035年には市場規模が2倍以上に
日本の体重管理市場が今、大きな変革期を迎えています。株式会社マーケットリサーチセンターが発表した最新の調査レポートによると、この市場は2025年時点で72.2億米ドル(約1兆1,000億円※)規模に達しており、2026年から2035年にかけて年平均成長率(CAGR)8.2%で拡大し、2035年にはなんと158.8億米ドル(約2兆4,000億円※)に達すると予測されています。
この驚くべき成長の背景には、私たちの健康意識の高まりや食事管理へのニーズ、フィットネス機器の普及、そしてデジタルヘルスやオンライン減量支援の利用拡大といった要因があります。しかし、何よりも注目すべきは、処方型の新しい抗肥満薬の登場が市場の常識を大きく塗り替えようとしている点です。
※1米ドル=155円換算(2024年6月時点)
肥満治療薬の登場が市場のゲームチェンジャーに
これまで体重管理といえば、食事や運動、サプリメント、フィットネスサービスが中心でした。特に「Diet」セグメントは市場の約70%を占めるほど圧倒的な存在感を持ち、ミールリプレイスメント(食事代替食品)や低カロリー食品、プロテインなどのサプリメントが主要な役割を担ってきました。
しかし、2024年2月にNovo Nordiskが「Wegovy」を日本で発売したことを皮切りに、状況は一変しました。さらに2024年12月にはEli Lilly JapanとMitsubishi Tanabe Pharmaが「Zepbound」の製造販売承認を取得するなど、GLP-1系・GIP/GLP-1系といった新しいタイプの処方型抗肥満薬が市場に登場しています。
これらの薬剤は、肥満を単なる美容やライフスタイルの問題としてではなく、慢性疾患として医学的に治療する新たな選択肢を提示しています。これにより、体重管理市場は「食品・運動・美容中心」から「食事+運動+デジタル支援+医学的肥満治療」を組み合わせる、より包括的な市場へと移行していくと見込まれています。
デジタル化とフィットネス機器も成長を加速
医薬品だけでなく、フィットネス機器も市場成長の重要なけん引役です。特にフィットネスモニタリング機器や体組成計は、デジタルヘルスとの相性が抜群。体重だけでなく、体脂肪率、筋肉量、活動量、心拍などを継続的に測定し、アプリで記録・可視化することで、利用者は自身の体重管理の進捗をより深く理解できるようになります。
また、オンライン減量プログラムのようなサービス分野も、時間や場所の制約を受けずに継続的な行動支援を提供できるため、今後ますます重要性が高まるでしょう。食事、運動、体重、睡眠といったデータを一つのアプリで管理することで、短期的なダイエットではなく、長期的な生活習慣の改善へとつながる可能性を秘めています。
今後の体重管理市場のキーワード
2035年に向けた日本の体重管理市場の主要テーマは、「Diet」「食事代替」「プロテイン・栄養管理」「フィットネス機器」「体組成モニタリング」「オンライン減量プログラム」「Wegovy」「Zepbound」「GLP-1/GIP」「ファンクショナルフィットネス」に集約されます。
処方薬による治療が普及しても、筋肉量維持や食習慣改善、運動習慣形成が不要になるわけではありません。むしろ、これまでのアプローチと医学的治療が互いに補完し合い、相乗効果を生み出すことで、体重管理市場全体がさらに大きく成長していくことが期待されます。
ただし、今回のレポートには、一部他国市場の記述が混入している箇所や、処方薬の売上が市場セグメンテーションに明確に示されていない点など、詳細を確認する際には元データに当たることが推奨されます。
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