CLO時代、物流現場の「見える化」は必須!7割が重要性を実感するも、6割超が実現できず課題浮き彫りに
2026年4月、荷主側でCLO(物流統括管理者)の選任が義務化され、物流業界全体でサプライチェーンの透明性確保が求められる時代が到来しました。株式会社スタディストが実施した「物流現場の業務の見える化実態調査」では、このCLO義務化を踏まえ、業務手順や実績の透明性を高める必要性を71.0%の企業が感じていることが明らかになりました。しかし、そのうち63.4%が実際には透明性を「実現できていない」と回答しており、意識と実態の間に大きなギャップがあることが浮き彫りになっています。

調査概要:物流現場の「見える化」実態を深掘り
この調査は、従業員300名以上かつ複数拠点を持つ運送・輸送企業の管理職・リーダー層300名を対象に、2026年8月3日から8月4日にかけてインターネットで行われました。荷主や経営層への説明責任が高まる中、自社の業務プロセスをどの程度可視化できているのか、その実態を探ることが目的です。
調査結果サマリー:意識と実態の大きな隔たり
1. 透明性向上への意識と実現状況
CLO義務化(物流統括管理者の選任義務化)を踏まえ、自社の業務手順・実績の透明性(拠点間で一貫した形での可視化)を高める必要性を「強く感じる」(18.0%)、「やや感じる」(53.0%)と回答した企業は合計で71.0%にのぼりました。これは、CLO義務化の対象が一部の大手企業に限られるものの、業界全体で透明性への意識が広がっていることを示唆しています。

しかし、必要性を感じている企業(n=213)のうち、「全く実現できていない」(6.1%)、「あまり実現できていない」(57.3%)と回答した企業が合計で63.4%に達し、実際に透明性を実現できているのはわずか36.6%にとどまりました。この意識と実態の大きなギャップが、物流現場の喫緊の課題であることが分かります。

2. 透明性向上の土台となる拠点間の業務把握の課題
透明性向上の実現を阻む背景には、拠点間の業務把握の課題があります。調査では、拠点をまたいで業務手順(荷待ち・荷役・ピッキングなど)を一貫した形で把握できているか尋ねたところ、「全くできていない」(11.3%)、「あまりできていない」(37.0%)と回答した企業が合計で48.3%にのぼりました。約半数の企業で、拠点ごとの業務実態が「見えない」状態にあることがうかがえます。

3. 業務把握が進む企業ほど経営報告もできている
拠点間の業務把握ができている企業では、76.8%が業務実態の経営層への報告も「できている」と回答しました。一方、業務把握ができていない企業では、経営報告が「できている」と回答したのはわずか20.7%にとどまり、56.1ポイントもの大きな差が見られました。この結果から、現場の実態把握が経営層への伝達力に大きく影響することが示唆されています。

4. 拠点数が多いほど透明性のギャップも深刻化
さらに、拠点数が多い企業ほど、業務手順・実績の透明性確保の課題が深刻化する傾向が見られました。透明性が「実現できていない」と回答した割合は、2〜3拠点の企業で35.7%だったのに対し、30拠点以上の企業では60.7%にまで増加しています。企業規模が大きくなるほど、拠点をまたぐ業務の「見える化」が難しくなる現状が浮き彫りになりました。

考察:現場の「見える化」が物流DXの鍵
今回の調査結果から、CLO義務化による業務透明性への意識は高まっているものの、その実現には拠点間の業務手順の一貫した把握が不可欠であることが明らかになりました。この把握が進まなければ、経営層への報告はもちろん、拠点ごとの手順を比較してより良いやり方を横展開することも困難になります。
業務プロセスを属人的な運用に頼らず、拠点をまたいで比較・統合できるよう整理することは、報告力や交渉力の向上だけでなく、人材定着率の向上にも繋がる有効な一手と言えるでしょう。
Teachme Processによる支援:AIで業務を「地図」に変える
株式会社スタディストが提供するAI活用業務プロセス可視化ツール「Teachme Process(ティーチミー・プロセス)」は、この課題解決を強力に支援します。
「Teachme Process」は、AIとの対話を通じて業務の全体像、役割分担、改善余地を即座に可視化し、複雑な業務プロセスを誰でもわかる「地図」に変えることができます。テキスト指示や既存資料を読み込ませるだけで、AIがプロセス図のドラフトを自動生成し、「フローチャート型」「リスト型」「スイムレーン型」の3パターンで直感的に業務を把握・共有できます。

複数拠点の手順比較も可能で、異なる進め方の中から最も効果的な手順を見極め、他拠点への展開につなげられます。さらに、AIが業務の改善ポイントを自動提案し、「Teachme Biz」との連携により、業務の可視化から標準化・改善サイクルの定着まで一貫して支援します。
これにより、物流現場は「オペレーションから、働き方と未来を変えていく」というミッションを掲げるスタディストの支援を受け、持続的な成長と変化に強い組織へと変革していくことが期待されます。
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