デジタルからリアルへ:世界に広がる「体験型スペース」
Vetrinamiaは、独立したデザインの才能と、専門性の高いMade in Italy(イタリア製)のクラフツマンシップ(職人技)を結びつけるラグジュアリーファッションプラットフォームです。現在、Instagramでの月間ビュー数は年間1億回を超えるペースで推移しており、世界的に認知度の高いラグジュアリーブランドに匹敵するデジタル上の存在感を示しています。
このデジタルでの成功を受けて、Vetrinamiaは国際的なリアル店舗ネットワークへの移行を進めています。パリのマレ地区に位置する22 Rue de Sevigneに旗艦店を、そして米国初となるロサンゼルス店をウェストハリウッドのメルローズ・プレイスに開設する予定です。
これらの店舗は単なる販売店ではなく、ブランドの世界観に没入し、デザイナーや素材、そして商品の魅力を実際に触れて体験できる「体験型スペース」として開発されています。
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パリ旗艦店:2026年後半開業予定(現在改装中)。歴史と芸術が交差するマレ地区に位置。
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ロサンゼルス店:2027年開業予定。新たなラグジュアリーエリアとして成長しているメルローズ・プレイスに開設。
Vetrinamiaの日本事業責任者を務めるEleganza ModeのCEO、Elica氏は、「この2つの場所を結び付けているのは、『発見』という感覚です」と語ります。歴史あるパリのマレ地区と、静かで個性を重視するロサンゼルスのメルローズ・プレイスは、どちらも新しい発見に人々を誘う場所として選ばれました。日本国内でのリアル店舗展開も現在進行中です。
品質は当然の前提:ものづくりへの深い哲学
Vetrinamiaの国際展開の目的は、「ブランド名」という概念を過度に重視するのではなく、商品の背後にある素材、技術者、専門家に焦点を当てることです。Elica氏は「私たちは、消費者に対して透明性を持ちたいと考えています。商品がどのように生まれ、どのような人々が関わり、インスピレーションはどこから来て、どう作られたのか。私たちはプロセス全体を見せたいのです」と、その哲学を説明します。
Vetrinamiaにとって、品質は誇示するものではなく、出発点です。レザー、金属、構造、仕上げのすべてが卓越しているべきであり、それはラグジュアリーブランドとしての絶対的な最低基準であると考えています。この思想は、優れた技術や素材、蓄積された知識を重んじる日本の文化と特に強い共感を呼んでいます。

創業者の思い:ものづくりに宿る「人類の遺産」
Vetrinamiaの創業者Kate氏は、カリフォルニア大学バークレー校、コロンビア大学ロースクール、そして東京の早稲田大学で学び、ベンチャーキャピタルでの経験も持つユニークな経歴の持ち主です。彼女がVetrinamiaを設立するきっかけとなったのは、イタリア旅行中の高速鉄道での偶然の出会いでした。
その列車で出会った若いフランス人デザイン学生と年配のイタリア人職人との会話から、Kate氏は「ものづくり」の本質的な課題を見出します。若いデザイナーは大手メゾンでの創造性の喪失を、イタリア人職人は「Made in Italy」のラベルだけが残り、その名に価値を与えていたクラフトが失われることへの危機感を語りました。
Kate氏は、彼らが正反対の方向から「同じ喪失」を語っていると感じ、シリコンバレーで出会った科学者やエンジニアたちの姿を重ね合わせます。「科学者は給料を得るためだけに科学を学ぶのではありませんし、芸術家も仕事を得るためだけに芸術に身を捧げるのではありません」と彼女は語り、ものづくりへの深い献身と情熱が「人類の遺産」として受け継がれるべきだと考えています。
今後の展開:日本市場への注力とドキュメンタリープロジェクト
Vetrinamiaは、特定のクリエイティブディレクターに依存せず、幅広いデザイナーや新進の才能と協働することで、多様なクリエイティブの視点が共存できる場を創出しています。
今後は、近日公開予定のドキュメンタリー・キャンペーンシリーズを通じて、Vetrinamiaの商品づくりに関わるデザイナー、工場、タンナー(皮革製造業者)、サプライヤー、職人たちを追い、そのプロセスを可視化していく予定です。
パリ旗艦店、ロサンゼルスのブティック、そして日本市場への展開、さらにはドキュメンタリープロジェクトの進展など、Vetrinamiaの今後の動向に注目が集まります。
Vetrinamiaについての詳細は、公式ウェブサイトをご覧ください。
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