AI活用は「導入」から「組織変革」のフェーズへ
生成AIやAIエージェントの普及により、企業におけるAI活用は、単にツールを導入する段階から、「どのように事業や組織へ深く組み込み、真の価値につなげるか」という、より高度な段階へと移行しています。しかし、多くの企業ではAIツールの導入や一部業務の効率化は進むものの、AIの存在を前提とした組織設計、評価制度、採用、人材育成、マネジメント、意思決定といった、組織の根幹に関わる見直しまで踏み込めていないのが現状です。
AIと人が協働する組織では、AIに何を任せ、人が何を担うのか、管理職の役割はどう変わるのか、AIが生み出した成果をどう評価するのかなど、これまでとは異なる問いに向き合う必要が生じています。既存の業務フローにAIを追加するだけでは、部分的な効率化にとどまり、真の組織変革にはつながりにくいと指摘されています。
「組織AI変革推進委員会」の目的と活動内容
本委員会は、AIエージェントを前提に、人・組織・制度を継続的に進化させられる企業を増やすことを目的としています。活動は「気付く」「試す」「再現する」の3段階で展開されます。
- 気付く: 「組織AI変革成熟度診断」を通じて、各社のAI時代における組織・人・制度の現在地と優先課題を明確にします。
- 試す: 診断結果に基づき、各社が組織課題に応じたテーマを設定し、実際の組織で検証プロジェクトを実施します。
- 再現する: 実証で得られた成果と課題を体系化し、他の企業でも活用できる再現可能なモデルとして発信します。
半年間のロードマップ
本委員会では、参加企業の現状把握から実証、知見化、再診断までを一つのサイクルとして実施します。
-
STEP 1 組織AI変革成熟度診断: 2026年9月〜10月
- 6つの領域から各社の現在地を可視化し、実証テーマを設定。
-
STEP 2 実証プロジェクト: 2026年11月〜2027年1月
- 各社で実証を行い、月1回のオンライン委員会で進捗や成功・失敗・障壁を共有。他社や有識者からの視点を取り入れながら実証を進める。
-
STEP 3 知見の体系化・ホワイトペーパー: 2027年2月以降
- 実証で得た知見を整理し、実践モデルとして公開。
-
STEP 4 再診断・次の変革テーマ設定: 初回診断から約6か月後
- 組織の変化を確認し、次の変革テーマを設定。
これらの活動を通じて、AI活用を部分的なPoC(概念実証・試験導入)や既存業務の部分的な効率化にとどめず、業務プロセス全体の再設計や、全社的な業務・組織変革へと展開することを目指します。
委員会を率いるリーダーたち
本委員会の委員長には、株式会社グロービス マネジング・ディレクター/グロービス経営大学院 教員の鳥潟幸志氏が就任しました。

鳥潟氏は「AIをどう導入するか」から「AIを前提に組織をどう設計し直すか」へと問いが大きく変わったと指摘し、唯一の正解がないからこそ、うまくいったことだけでなく、迷いや失敗も含めて持ち寄れる場にしたいと語っています。
また、AICX協会の代表理事である小栗伸氏と小澤健祐氏も、本委員会への期待を表明しています。

小栗伸氏は、AI時代の組織づくりは経営層や人事部だけで完結するものではなく、各部門のマネージャーと現場が一体となり、仕事の進め方、人の役割、評価や意思決定を見直してこそ変革は組織に根づくと強調。委員会が各社の実践知と有識者の知見を掛け合わせ、具体的な次の打ち手を明確にする場となることを期待しています。

小澤健祐氏は、AIエージェントの登場により、AI活用の論点が「どのツールを使うか」から「AIエージェントにどう仕事を任せ、組織をどう作り変えるか」へと明確に移ったと述べ、技術的なボトルネックよりも業務プロセス、人材要件、評価制度、意思決定の設計といった「組織側」に課題があると指摘。業界を横断して実践知を持ち寄り、組織AI変革の共通言語と再現性のある型を作る必要性を訴えています。
参加企業を募集中!
本委員会は、業種や企業規模を問わず、AI活用を部分的な業務効率化にとどめず、人・組織・制度の変革につなげたい企業を対象としています。経営者・管理職・現場リーダーのほか、AI・DX推進、人事、組織開発、経営企画などの担当者の参加が想定されています。
参加にはAICX協会のシルバー会員以上である必要があります。
AI時代における組織変革の最前線で、他社との知見を共有しながら自社の課題解決に取り組みたい企業にとって、この委員会は貴重な機会となるでしょう。
参加・お問い合わせ先
-
お問い合わせ:support@aicx.jp(件名に「組織AI変革推進委員会について」と記載)
-
AICX協会 概要資料ダウンロード:https://aicx.jp/request
-
公式サイト:https://aicx.jp/
一般社団法人AICX協会とは

一般社団法人AICX協会(AI Customer Experience Consortium)は、「分断を超え、体験を変える」をミッションに、AIエージェントの社会実装を推進する業界団体です。AIエージェントの活用を個人の業務効率化にとどめず、業務・組織・顧客体験の変革へつなげることを目指し、以下の活動を展開しています。
-
AIエージェント実装人材を育成・認定する「AIエージェント・ストラテジスト資格」の運営
-
「AI Agent Day」をはじめ、業界・職種ごとの実装課題を深掘りするカンファレンスやセミナーの開催
-
会員企業・有識者が参画する「委員会」を軸とした調査・実証、実践知の共有、企業間連携、ガイドライン・人材基準の策定
-
AIエージェントの最新動向や実践事例を発信する公式メディア「AI Agent Now」の運営
これらの活動を通じて、人材育成、情報発信、企業間共創を一体で推進し、AIエージェントが現場と組織に定着し、継続的な価値を生み出すための基盤づくりに取り組んでいます。
名称 : 一般社団法人AICX協会 設立 : 2025年1月 住所 : 〒160-0023 東京都新宿区西新宿三丁目3番13号 西新宿水間ビル6階 URL : https://aicx.jp
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。
※ 内容はリリースにより異なります。