廃食用油が化学製品の原料に!脱炭素へ向けた新たな挑戦
コスモ石油、丸善石油化学、宇部丸善ポリエチレン、そしてSAFFAIRE SKY ENERGYの4社は、SAF(持続可能な航空燃料)の製造過程で生まれる「廃食用油由来のナフサ」を化学製品の原料として活用する取り組みを開始しました。
「ナフサ」と聞くと少し難しく感じるかもしれませんが、これはプラスチックなど様々な化学製品の基となる非常に重要な原料のこと。今回、航空燃料を作る過程で出るこのナフサを有効活用することで、化学製品まで含めた一貫した低炭素化が実現します。

なぜこの取り組みが注目されているの?
今回の取り組みには、私たちの暮らしと環境にとって嬉しい3つのポイントがあります。
- 環境負荷の低減: 国内で回収した廃食用油を原料にすることで、輸送にかかるエネルギーを削減。
- 既存設備がそのまま使える: 特殊な設備に変える必要がなく、従来の製造工程をそのまま活用できるためスムーズに導入可能です。
- CO2排出を削減: ライフサイクル全体で環境負荷を減らし、カーボンニュートラルの実現に大きく貢献します。
「マスバランス方式」で透明性を確保
今回のプロジェクトでは、持続可能な原料であることを証明する国際的な認証制度「ISCC PLUS認証」を取得しています。原料の受け渡しには「マスバランス方式」という手法を採用。
- マスバランス方式とは? サステナブルな原料と従来の化石由来原料を混ぜて扱う際に、投入した量に応じて製品の一部に環境価値を割り当てる手法のこと。複雑な供給網でも、しっかり持続可能性を保証できる仕組みです。
今後の展望
コスモ石油堺製油所内のSAF製造装置は2024年12月に完工し、すでに2025年度から生産が始まっています。4社は今後、この環境価値の高いナフサの供給量を増やし、化学・繊維・包装など、私たちの身近な製品分野で脱炭素化を広げていく予定です。
国産の資源を無駄なく使い、航空業界だけでなく化学産業全体で循環型社会を目指すこの動き。私たちの手元に届くプラスチック製品も、少しずつ「環境に優しい」ものへと変わっていくかもしれませんね。
詳しくは各社の公式サイトをご覧ください。
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