「とりあえず基本的なテンプレートに沿ってプレスリリースを書いている」
もしそうなら、少しもったいないことをしているかもしれません。
実は現役のメディア記者は、業界ごとに「プレスリリースで知りたいポイント(情報)」が全く異なります。
飲食店なら「シズル感と限定性」、ITなら「どんな課題を解決するのか」など、それぞれの業界に特化した書き方をマスターするだけで、記者の目に留まる確率はグッと高まります。
今回は、主要4業界(飲食・美容・IT・アパレル)の実践的な書き方とテンプレートをご紹介します。
- 1. 飲食・食品業界:「シズル感」と「トレンド性」が命
- 2. 美容・コスメ業界:「成分の根拠」と「世界観」を両立する
- 3. IT・アプリ業界:「誰の・どんな課題を解決するか」を明言する
- 4. アパレル・ファッション業界:「着こなし(シーン)」を想像させる
- 5. まとめ:プレスリリースは「業界の文脈」に合わせる
1. 飲食・食品業界:「シズル感」と「トレンド性」が命
飲食関係の記事を担当する記者は、「読者がそれを見て、今すぐ食べに行きたくなるか」を重視します。
そのため、文章での味の表現(シズル感)と、なぜ今それを出すのか(季節性やトレンド)が必須要素です。
📝 飲食業界の必須記載ポイント
- 食欲をそそる具体的な表現: 「美味しい」ではなく、「外はサクッと、中は肉汁が溢れる」など。
- 提供期間と場所の明記: 限定メニューなのか、いつからどこで食べられるのかを最上部に書く。
- 開発ストーリー: 〇〇産の規格外野菜を救いたい、などメディアが共感しやすい背景を入れる。
グルメ系のWebメディアはスピードが命なので、定休日や営業時間などの「店舗データ」はコピペしやすい箇条書きにしておくのが親切です。
2. 美容・コスメ業界:「成分の根拠」と「世界観」を両立する
美容メディアの記者は、非常にシビアな目で商品を見ています。
2026年現在、薬機法(医薬品医療機器等法)の規制が厳しいため、大げさな表現よりも「確かなファクト(事実)」が求められます。
📝 美容業界の必須記載ポイント
- 注目成分の解説: どのような成分が、なぜ選ばれたのかを論理的に解説する。
- ターゲットの悩みの言語化: 「20代後半特有のゆらぎ肌に」など、誰に向けたものかを明確にする。
- テクスチャーや香りの詳細: 実際に触れなくても想像できるような詳しい描写を入れる。
また、美容系はパッケージデザインも重要な情報です。商品単体の「白背景切り抜き画像」だけでなく、「世界観が伝わるイメージ画像」も必ず用意しましょう。
3. IT・アプリ業界:「誰の・どんな課題を解決するか」を明言する
BtoBやIT・SaaS系のリリースでやりがちな失敗が「専門用語ばかりで、結局何ができるのか分からない」というパターンです。
記者はエンジニアではないことが多いため、機能の羅列ではなく「便益(ベネフィット)」を語る必要があります。
📝 IT業界の必須記載ポイント
- 「一言で言うと何か」を冒頭に: 「〇〇業務の時間を半分にするクラウドツール」など。
- 社会背景(なぜ作ったのか): 2026年の法改正対応、人手不足の解消など、社会課題と紐づける。
- 数値化された実績: ベータ版の導入企業数や、削減見込み時間など、定量的なデータを入れる。
操作画面(UI/UX)のスクリーンショットを添えることで、「実態のあるサービス」としての信頼感が劇的にアップします。
4. アパレル・ファッション業界:「着こなし(シーン)」を想像させる
アパレル業界のリリースは、カタログのようになってしまわないよう注意が必要です。
読者が「これを着てどこに出かけたいか」を想起させるような、ライフスタイルの提案がメディアに好まれます。
📝 アパレル業界の必須記載ポイント
- 着用シーンの提案: 「休日のカフェ巡りに」「オフィスカジュアルでも浮かない」など。
- 素材と着心地のこだわり: 洗濯機で洗える、シワになりにくいなどの機能性(お手入れ方法)も今や重要なニュースです。
- ルックブック・着用画像: モデルの身長を明記した着用画像を複数パターン用意する。
シーズンごとの展示会のお知らせなどは、メディアやインフルエンサー向けの来場予約フォームをわかりやすく設置することが成功の鍵です。
5. まとめ:プレスリリースは「業界の文脈」に合わせる
どの業界のプレスリリースにおいても、大切なのは「自社が言いたいこと」ではなく「メディアとその先の読者が知りたいこと」にフォーカスすることです。
フォーマットをそのまま使い回すのではなく、業界ごとの「記者の知りたいポイント」を押さえて執筆するだけで、採用率は大きく変わります。ぜひ、次回のリリース作成から今回のポイントを取り入れてみてください。
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