ビジネス

ユーグレナが9年ぶり黒字化!「強い会社」への進化と2030年を見据えた成長戦略

収益基盤強化で9年ぶり上半期黒字化を実現

かつては赤字が続く時期もありましたが、収益基盤の強化を粘り強く進めた結果、2026年上半期の売上高は265億円(前年同期比8%増)、営業利益は18.7億円(同14%増)を記録。当期純利益も9事業年度ぶりに上半期黒字へと転換しました。

出雲氏は、「社会課題解決と事業拡大の両立を目指し、『黒字の強い会社』として収益基盤の強化を進めている」と強調しています。

当期純利益は9事業年度ぶりに上期黒字転換を達成

24H1から26H1にかけての売上高と営業利益の推移

ヘルスケア事業:子育て世代の心をつかみ成長加速

ヘルスケア事業では、従来のシニア層に加え、子育て世代といった新たな顧客層へのアプローチが実を結んでいます。

特に「からだにユーグレナ」シリーズでは、忙しい子育て世代のニーズに合わせた商品開発とSNSを活用したコミュニケーション施策を推進。子どもにも取り入れやすい商品設計や情報発信により、新規顧客の獲得が進んでいます。その結果、子育て世代向け商品の定期顧客数は前年同期比約9倍の1.3万人を突破。「からだにユーグレナ」全体の定期顧客数も前年同期比1.2倍へと拡大しました。

子育て世代向け商材の成長

バイオ燃料事業:マレーシア商業プラント建設が着実に進行

バイオ燃料事業では、2028年後半に稼働を予定しているマレーシア商業プラントの建設工事が計画通りに進捗していることが報告されました。持続可能な航空燃料(SAF)や次世代バイオディーゼル燃料(HVO)の供給開始に向けた準備が着実に進められています。

マレーシア商業プラント建設の進捗

ユーグレナ社のSAFやHVOの供給実績はすでに130件を超え、社会実装に向けた取り組みが拡大しています。出雲氏は、「日本国内ではまだ市場が立ち上がりつつある段階であるものの、今後大きな需要拡大が見込まれる分野であり、市場の立ち上がりと同時に供給できる体制を構築することが重要」と語っています。

次世代バイオディーゼル燃料(HVO)とSAFの幅広い供給実績

アグリ事業:循環型モデルで新たな事業の柱へ

アグリテック領域では、ユーグレナ由来原料を活用した肥料事業が堅調に推移し、売上高は前年同期比10%増、収益性も改善しています。グループ会社の大協肥糧が展開する主力肥料「藻力(そうりき)」などが農業分野での利用を広げているほか、「ユーグレナ育ち」認定製品は10件を超え、米、野菜、卵、ブリ、ウナギ、クルマエビなど、食と農の多様な分野へ展開が広がっています。

アグリ事業の業績予測

肥料や飼料といったアグリテック分野は、バイオ燃料事業とも密接に関わる重要な事業領域です。ユーグレナ社は、原料を余すことなく活用する循環型の事業モデルを構築しながら、市場拡大に取り組んでおり、社会課題の解決と産業価値の創出を両立する新たな事業の柱として、今後の成長が期待されています。

ユーグレナ配合肥料や培養土の導入拡大と、それを用いた認証製品

2030年に向けた壮大な成長戦略

ユーグレナ社は、ヘルスケア事業の継続的な成長に加え、アグリ事業の拡大、バイオ燃料商業プラントの本格稼働を通じて、2030年には売上高1,000億円規模、調整後EBITDA(税引前利益に支払利息、減価償却費を加算した値)160億円相当の事業基盤構築を目指します。

出雲氏は「いいことをやっているが赤字の会社には戻らない。社会課題解決と事業成長を両立する強い会社として、さらなる成長に挑戦していく」と、今後の挑戦への強い決意を語っています。

2030年度に向けた事業成長戦略を示すグラフ

関連情報

ユーグレナ社の決算説明会に関する詳細情報や動画は、以下のリンクから確認できます。

また、個人投資家向けIRセミナーの開催も予定されています。

過去のIRセミナー動画も公開されており、成長戦略や各事業の取り組みについて詳しく知ることができます。

ユーグレナ社は今後も、ヘルスケア、アグリ、バイオ燃料の各事業を通じて、社会課題の解決と企業価値向上の両立を目指し、積極的な情報発信を行っていくとのことです。

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