国産大麦の壁を「麹」で超える新製法
現在、日本のアルコール飲料(ビールやウイスキーなど)において、国産原料の使用率はわずか4%にとどまっています。その大きな理由の一つが、ビールの基本原料である麦芽を製造する「製麦(モルティング)」という工程にかかる高コストです。この製麦は紀元前3000年頃からほとんど変わらない手法で、国産大麦の活用を阻む壁となっていました。
そこで協同商事は、日本や東洋の食文化の根幹である「麹」をビールの製造に応用するという、これまでにないアプローチを試みています。この新製法により、国産大麦の活用が促進され、耕作放棄地の有効活用やサーキュラーエコノミー(循環型経済)の実現、さらには日本独自のテロワール(風土)を活かしたエコシステムの確立を目指します。
クラウドファンディングでプロジェクトを支援
この革新的な挑戦を支援するため、2026年8月26日午前10時よりMakuakeにてクラウドファンディングが実施されています。リターンには、本プロジェクトで製造されるテストバッチ(試作品)などが用意されており、新しいビールの誕生をいち早く体験できる機会となっています。
プロジェクトの詳細はこちらから確認できます。 Makuakeプロジェクトページ
代表者たちの熱い想い
株式会社協同商事の代表取締役社長である朝霧重治氏は、ビールの歴史と麹の歴史が今、交差することで「日本の創造力で世界のビール界を大きく変えるプロセスイノベーション」が起こると語っています。

「6000年前に起源を持つビールは、中世ヨーロッパ期に現在の製法が確立されたものです。(中略)時を超えてビールと麹の歴史が今、変わろうとしています。日本の国菌である麹がグローバル化し、日本の創造力で世界のビール界を大きく変えるプロセスイノベーション。はじめの一歩の目撃者になってください。」
また、今回のプロジェクトに技術協力する株式会社ビオックの代表取締役社長、村井三左衛門氏も、日本の麹の伝統がビールに応用されることに大きな喜びと期待を寄せています。

「私たちが受け継いできた日本の麹の伝統が、ビールにも応用できるようになったことを心から嬉しく思っています。(中略)世界中で愛飲されているビールというプロダクトになったことで、一層、日本の麹が培ってきた価値が世界に広がり社会に貢献していく可能性が開かれたことに、誇りと希望を感じずにはいられません。次世代に麹の歴史を発展して受け渡せる、そんなイノベーションになると確信しています。」
プロジェクトを支える企業
株式会社協同商事 1970年代より有機栽培や無農薬栽培に取り組んできた総合食品企業です。農産物の栽培から加工、物流、販売までを一貫して行い、食のサイクル全体に関与しています。クラフトビール「COEDO」の製造も手がけています。
株式会社ビオック 室町時代に創業した糀屋三左衛門の種麹(麹菌)造りの知見を基盤とする微生物の研究開発企業です。味噌、醤油、清酒、焼酎など約3000社の醸造メーカーと取引実績を持ち、世界45ヵ国以上への出荷実績を誇ります。
この「麹」を使ったビールの挑戦は、単なる新しいビールの開発に留まらず、日本の農業の活性化や持続可能な社会の実現にも貢献する可能性を秘めています。日本の伝統技術と現代のクラフトビール文化が融合する、この歴史的な一歩にぜひ注目してみてください。
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